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ネパールの様子 2020.4~2021.9

ネパールの様子

コロナ禍のネパールから(下から時系列になっております)

2021.9.15

≪ネパール 生産者の様子 ~2021秋カタログより~≫

ネパールのカトマンズ盆地内3郡で3回目のロックダウンが長引く2021年6月、お付き合いしている生産者団体の中でも、より困窮していて支援が必要と思われるウールンガーデン、ミランガーメント、スパイシー・ホーム・スパイシーズのワーカーにお見舞金をお渡ししました。世界的なパンデミックで、特にハンディクラフトは仕事が激減し、私たちが発注できる量も限られています。ワーカーの多くは、2015年のネパール大地震でも被災し、コロナ禍以前から大変厳しい底辺層の生活を強いられている女性たちです。ここでは、秋冬の人気商品を届けてくれるミランガーメントとウールンガーデンの様子をご紹介します。

ウールンガーデン

首都カトマンズの隣、古都パタン市にあるウールンガーデン。多い時には100人ほどのニッターさんに仕事を出していましたが、その中でもより困窮している20名のニッターさんにお見舞金をお渡ししました。その中のお一人プルナさんは心臓病と高血圧を患いつつも、彼女の編み物仕事と夫の弟の援助で生計を支えてきました。そこへ2015年春、大地震が発生し家が崩れそうになりました。辛うじて倒壊を免れましたが、建て替えるのも退去するもの経済的に困難で、少しずつ自分で修理して住み続けています。今回のお見舞金は、食費や薬代に使われたことでしょう。以前、「食べなければ生きていけない」とつぶやかれていたことが思い出されます。ウールンガーデンの代表ラヘシュさんが家族のように大事にしてくれるので、働く皆もより良い仕事をしようと励まれています。

ウールンガーデンはコロナ禍でオーダーが激減し、家賃が支払えず、借りていた工房を出ることになってしまったので、私たちから移転のための支援をしました。支えていかなければと思います。

ミランガーメント

ミランガーメントで働いているワーカーは、現在10人です。ほとんどがシングルマザーで、子どもたちの未来が少しでも明るくなるようにと願い一生懸命働いています。

ロックダウンの間もミランガーメントはワーカーに給与を支給し、特に厳しい方には支援もしてきましたが、ご家族が新型コロナウィルスに感染した方も多く、医療費の負担が増えたり、また夫がいても失業したりと、経済状況は逼迫していました。そのため家賃や電気代、子どもの学費を滞納している人もいました。食品も必要最低限なものしか購入できず、ガスや食用油を買うのも躊躇せざるを得ないような状況でした。お見舞金は非常にささやかな額ですが、目前の生活が救われたと言われます。「小さな子どもがいるので、栄養のある食糧を買います」「滞納していた家賃にあてます」「子どもの学費が支払えます」「私も家族も感染し回復しましたが、頭痛が続いているので薬を買います」と。

コロナ禍がいつまで続くか先がみえない状況で、お見舞金は少額で十分ではありません。ネパールへの渡航が厳しく直接お会いできませんが、ワーカーの生活状況を聞き取りながら、仕事創り、生活支援に取り組んでいきたいと思います。ぜひ、商品をお手に取って頂けますように!

※お見舞金は、特定非営利活動法人ベルダレルネーヨから拠出しました。詳細は、2022年1月発行の年間報告書でご報告をいたします。

2021.8.27

≪ネパールから入荷です!≫

秋カタログの発行に間に合うか、ハラハラしていましたが、無事に届きました!
ハンディクラフト、スパイス、紅茶。木箱には紅茶が入っていますよ~~ どれもみっちり商品が入っていて、重たい!です。
ネパールの作り手の仲間も、それぞれに制限された環境下で頑張ってくださいました!大変な中ではありますが、それでも、メッセージのやりとりから、張り合いが伝わってきました。仕事があること、待っている人がいること、逢えなくても心を共にする仲間の存在を信じられること。生きる支えですね。
ちなみに、ここ2回はカタール航空で届きました。南アジアのカトマンズ@ネパールから、中東のドーハ@カタール経由で成田に到着し、私たちの手元に届く商品たち。間もなく9.11テロから20年。郷土を愛する人々が、その地で平和に暮らせる社会になりますように。

2021.7.28

≪届きましたーーー!やったーーー!≫

今回はカタール航空。カトマンズ→ドーハ→成田経由で届きました\(^^)/スパイス、紅茶、はちみつ、ハンディクラフト、合計約1.5トン!モリモリです!ネパールは4月末からロックダウン、国際線の運行停止で、在庫も底が見えつつあり、ハラハラしていましたが、何とかつなげてホットしています。
直接商品を受けとる入荷は、私たちの仕事の醍醐味です。
紅茶は箱が崩れないように、木箱に入って届きます。木箱の釘を丁寧にとって、蓋をあけると紅茶が入っています♪
今回は夏摘み紅茶が届きましたよ!太陽の光をいっぱいに浴びたセカンドフラッシュです!
箱には、フレッシュなスパイスがつまっています。事務所はスパイシーな香りが充満していて、心も体も元気!元気!ヒマラヤの麓で自然にそって栽培されたスパイスを、カトマンズの女性たちが洗浄・乾燥・粉砕し、調合してパッキング。国内の作業所さんでパッケージに入れて、商品が完成します。たくさんの人の手をへて完成する商品。その一端を担えることは喜びです(*^^*)
この1.5トン分の商品たちは、生産者の方々の貴重な仕事の成果であり、彼らの生活の糧でもあり。ここからは私たちの役割!頑張って販売するぞーー \(^^)/皆さまからのご注文、心からお待ちしていまーーす\(^^)/

2021.7.7

≪フェルト工房@ネパールより≫

ネパールの行動規制はまだ続いていますが、少しずつ緩和されています。生産者団体も、様子をみながら仕事を再開し、生産者の方々は少しずつ職場に通い始めています。
今は秋冬の生産真っ只中です。仕事に集中するワーカーの方々のお顔を久しぶりに見れると、やっぱり嬉しいですね。「頑張らないと!」という気持ちがムクムク湧いてきます~v(^^)v
まだまだ暑~い日々ですが、秋冬物も楽しみにしていてくださいね~~~(*^^*) ちなみに、作っているのは「フェルトスリッパ」と「ぐるぐる羊のリュック&ポシェット」。心なしか、羊がかなり大きく見えますね!?

2021.6.30

≪やったーー!ネパールから入荷しました!≫

ネパールから、約2カ月ぶりの入荷となりました!!良かった・・・!!
4月末から、突然のロックダウン。ようやく少しずつ緩和されてきましたが、まだ解除されていません。生産者や奨学生の中にも、感染された方がいらっしゃいます。回復を願う日々です。
そんな中、1便だけ日本へフライトが出ることに。ロックダウン前に作りためた商品を急ぎ出荷してもらい、何とか間に合いました。ほんの少しですが、貴重な、貴重な商品たちです!
ネパールカレーは、1カ月分くらい在庫が伸びました。(ほっ。でも次回の目途が立っていないので、まだまだ不安です・・・)
ウールンガーデンからは、冬物が届き始めました。今年の秋は、カラフルなニットベストが新登場です!!注文さえあれば、女性たちは家の中で仕事ができます。作った分だけ、収入になるので、安心して過ごすことができます。ここは私たちも頑張らねばと、カラフルレッグウォーマー、カラフルくつした、カラフルアンクルウォーマーを、例年の予測数以上にたくさんオーダーしました!!寒くなってきましたら・・・皆さまからのご注文お待ちしています(^^)v プレゼントにも(*^^*) ちなみに私は、家では今もカラフルくつしたをはいています。油断すると足が冷えてしまうので、素足に履いて足元ポカポカ。しっかり温めてからベッドに入ると、寝つきも◎。
夏物の商品では、在庫切れのものも出ていますが、ネパールで再生産中のものもあります。気になる商品がございましたら、ぜひお問い合わせください。フライトの予定が出ていないので、いつ届くか確実なことはお伝えできませんが、お待ち頂けますと嬉しいです!!
注文があることは、生産者の仕事に、暮らしに直結します。私たちの仕事は、彼らに仕事を生み出し続けること。

2021.5.29

≪5月28日から6月3日まで、さらに厳しいロックダウンとなります。≫

薬局、必要最小限の食料品店と水、ガスシリンダー販売店のみ午前9時まで営業可、雑貨店やスーパーは営業不可です。
ネパールからは、すでに一か月ロックダウンが続き、昨日からはさらにとても厳しいロックダウンに入った、状況はより悪くなっていると連絡が入っています。昨年よりも緊迫感が伝わってきます。
感染リスクはもちろんですが、長期のロックダウンにより、ストレスのはけ口は、家族の中でもより弱い立場の女性や子どもたちに向かってしまいます。社会とのつながりが絶たれ、逃げ場なく暴力に脅えている女性や子どもたちがきっといるだろうと思うと、心配でなりません。
また、感染が収束に向かいロックダウンが解除されても、生活を立て直すのには気が遠くなるような道のりが待っています。2015年のネパール大地震で被災したカトマンズ近郊のハンディクラフトの生産者の方々は、特に厳しいことと思います。
遠からず仕事を再開し、収入を得ていかなければ暮らしていけません。私たちのオーダーが唯一という方々もいらっしゃいます。私たちの力も限られていますが、これからの長い道のり、共に頑張らないといけません。

2021.5.18

≪ネパールの感染拡大が深刻です≫

ネパールでは、インドの爆発的な感染拡大の影響を受け、4月中旬頃より感染者が急増しています。首都カトマンズ近郊では厳しい行動規制(事実上のロックダウン)が527日まで延期となりました。内・国際線フライトの運航停止は531日までとなっておりますが、延期される可能性が否定できません。

生産者の方々、奨学生、支援している養護施設の関係者等、つながりのある方々にも感染者が出ています。中にはICUに入られた方もいらっしゃいます(回復したと連絡があり安堵しました)。昨年の第1波の時よりも明らかに緊迫した空気が伝わってきています。公衆衛生や医療基盤が脆弱なネパールでは、病床や医療用酸素が全く足りていません。そのような中、医療の道に進んだ私たちの元奨学生たちは、現場で必死に頑張っていることでしょう。心からエールを送りつつ、人々の命が守られることを今は祈るしかありません。

今後ロックダウンが解除されても、国際線フライトが再開されるまでは輸入ができません。長期間になるかもしれないことも覚悟していますこれまで30年近くネパールと関わってきましたが、10年に亘る内戦や、武力衝突や治安悪化による外出禁止、頻発するストライキや長時間の停電、自然災害など、多くの社会不安が常にあり、いつ製造が止まり、輸入できなくなるかもしれないというリスクと隣り合わせでした。かといって商品を必要以上に製造・輸入し、過剰な在庫を持ってしまうと、生産者にその後発注ができなくなってしまいます。私たちのリスクを最小限に留めながらも生産者の暮らしを守り続けられるぎりぎりのところを見計らい、商品を発注管理してきました。そのため、カタログ掲載のアイテムでも欠品が出てきてしまうかもしれませんが、その場合はどうかお待ち頂けますとありがたいです。感染拡大が収まった後、生産者は仕事が必要で、暮らしを立て直していかなければなりません。経済的な厳しさのみならず、より弱い立場にいる方々に様々なしわ寄せがいき、長期戦になることと思います。商品を通して支えて頂けるのは何より力になります。ご注文、大・大・大歓迎です!心よりお待ちしています!!!

2021.5.6

≪ネパールの国内線・国際線が運行停止となります≫

ネパール国内で感染が急激に拡大しています。インドとネパールはフリーボーダーなので、インドの感染爆発の影響は計りしれません。
5月4日より行動規制が厳格化されています。さらに6日深夜から14日までは、国際線のフライトが運航停止になるとの決定がありました。
インドもネパールも、感染が少しでも治まり、人々の命と暮らしが守られることを祈るしかありません。
2枚目は飛行機からみたヒマラヤ。私たちは自然に生かされていることを忘れてはいけないと思います。

2020.12.31

《レプロシーキャンプにクリスマスプレゼント》

12月26日に、カトマンズ郊外ナラヤンタンにあるレプロシーキャンプに、今年もクリスマスプレゼントとして食糧をお届けしました。46家族分、1ヶ月半分の食糧です。私たちは、今年は残念ながら訪問できませんでしたが、代わりにいつもコーディネートしてくださっていたラムさんの息子さんが訪問してくださいました。

お米    5キロ
乾飯    1キロ
小麦粉   5キロ
油     1リットル
砂糖    1キロ
塩     1袋
レンズ豆  4キロ
大豆    1キロ
豆スナック 1袋

ささやかな支援を、いつもとても喜んでくださいます。生まれ育った村では暮らせず、遠くはタライ平野から、ここに辿り着かれた方々。クリスチャンの方がまとめられ、ヒンドー、仏教、イスラム等、多宗教の方々が共に暮らされています。皆さんのご健康を心から願っています。

また、支援している養護施設MSCCの子ども達がお世話になっている『ソマンアカデミー』の、ハンディがある子ども達、親のいない子ども達、約40名にランチボックスを届けました。たくさん食べて、元気に過ごしてね!

最後の写真は、タライ平野の養護施設キサンケンドラの子どもたち。元気いっぱいで、歌や躍りが大好きな子どもたち。1年で大きくなったね!

2021年が、差別や排除のない、皆が安心して暮らせる幸せな社会に近づきますように。皆さまへの心からの感謝と、希望をこめて。

2020.11.3

≪ちょうど1年前、ネパールへ≫

2013年から毎年、年末年始はネパールを訪問しています。それ以外の時期にも行きますが、年末年始は事務所を閉めていくことができるので、日常業務への支障が最小限に抑えられるからです。

こちらの投稿は、2019年12月25日。1年前、全く予想していなかった新型コロナウィルスのパンデミック。2020年は、ネパールに行けませんでした。内戦下であっても、東日本大震災の支援活動で東北を駆け回っているときも、ネパールに通い続けた私たちにとって、1度もネパールを訪問しないとは、創業から29年初めてのことです。

1965年、西ネパール南側の小都市、ブッダワールでは、コレラが蔓延して、道ばたのあちらこちらに亡くなられた人々がいて、既に亡くなられた両親にすがる幼児がいたなど、壮絶な話を聞いてきました。新型コロナウィルスのパンデミックを経験し、当時のことがより迫って感じられます。

”感染症”は、私たちに何をつきつけているのでしょうか・・・深く深く、考えさせられます。

2020.11.3

≪秋摘み紅茶 ~オータムナルティー~ がネパールから届きましたー!!≫

ヒマラヤの麓の紅茶農園から、今回も長い長い旅路をへて、私たちの手元に届きました!最高級品質SFTGFOPの茶葉です。春、夏とへて、まろやかで深みのある紅茶らしいお味です。香も最高・・・!ストレートはもちろん、ミルクやはちみつ、スパイスとも相性が良いです。寒くなってきたので、温かい紅茶は身体にしみますね。

ネパールからの入荷は、毎回毎回、言葉にならない感動があります。今年は特にコロナ禍で、ネパールも3月末から断続的なロックダウンと国際線停止の中、「春摘み紅茶」「夏摘み紅茶」「秋摘み紅茶」とよく届いたな・・・と思います。

皆様にもぜひ、ヒマラヤの大自然に育まれた豊かな味わいをお愉しみ頂けましたら嬉しいです。今でしたら、2020年度産の春、夏、秋と、揃っていますよ。季節によって、紅茶の味わいは全然違いますので、ぜひ飲み比べてみてください。

ネパールは、ダサインというお正月のような大きなお祭りを終え、今はティハールという光のお祭りが始まっています。感染者が激増しているので、お祭りが終わった後どうなるかが分かりません。どうか皆、元気で、2020年の残り2か月を過ごせますように。皆様も、お体いたわってくださいね。

2020.9.26

≪ネパールから商品が入荷しましたーーー!≫

やったーーーー!届きましたーーーー!!!
アンクルウォーマーやレッグウォーマー、ベストなどの手編みの製品、フェルトのグッズなどなど、たくさん!!急に冷え込んできましたので、本当に届いて良かった(*^^*)!と~ってもあったかいですよーーー!!作り手のことを想うと、さらに心もポカポカ。
夏摘み紅茶も届きました!!
ネパールカレーも!!
皆様、大変お待たせいたしました。
本当に良かった・・・
世界中でロックダウンが起こり、人の行き来が止められ、国際輸送が麻痺し、これまで当たり前だったことが、あっという間に根底から覆された2020年。
日本に生きる私たちは、1次産業をもっと大事にして、この国に生きる人々の『食』と『職』を守り、自給率を高めることが命を守ることと痛感しました。
しかし、それと同時に、人間が作った国境線で隔てられた他の国々で暮らす人々と、私たちは無関係ではありません。同じ地球に、同じ時代に生きていて、彼らが抱える問題は、私たちの問題でもあります。
モノやコトの背景に想いを巡らせ、自分で考えて選択すること、社会的に弱い立場を強いられている方々の痛みを想像し、共にと願う気持ちは、きっと豊かな未来につながると思います。
ぜひ、作り手に想いを馳せて、手にしてみてくださいね(*^^*)

 

2020.9.17

≪ネパールからの商品、間もなく入荷します!!(多分!!どうか、無事に受け取れますように!!!≫

ロックダウンが続く中、生産者団体のスタッフたちは、女性たちの仕事を絶やさぬよう、少しでも収入が入るようにと、家々を回り布や糸を届けました。工房に通える僅かな女性たちも頑張って仕上げ、何とか商品は完成!!カタログに掲載している保多織のボトムスや、手編みのカラフルニットの小物たちなど、盛りだくさん!これでようやく、私たちも秋冬シーズンを迎えられます。
ヒマラヤの麓、カンチャンジャンガ紅茶農園で採れたセカンドフラッシュの紅茶もようやく届きます。欠品中の、ネパールカレーのスパイスも。
本日のネパール→日本の直行便で、ようやく出荷!!!!!
の予定だったのですが・・・
何と!!!今日の便は、乗客が多いため貨物はのせられないと直前にNGが出てしまいました( ゚Д゚) そんなことってあるのでしょうか・・・確かにネパール航空の機体は小さいですが・・・でもよく考えたら、ネパールから日本への乗客が優先であることは、それは当然ですよね。皆様、お帰りなさい!!良いフライトになりますように。
と思い直し、次の策を練っていたところに、カーゴ会社のアンジャナさんから連絡が。「18日(金)の Korian Air で出荷します」と!!!!「やったーーーー!!!」 今回は韓国経由です♪
皆様に、無事に入荷のご報告ができますように。
商品をお待ちくださっている皆様、後少しでお届けできると思います!

2020.9.16

≪社会とつながる女性たち≫

ネパールの首都カトマンズ近郊3郡では、3月末から現在まで、1度解除はあったものの、ほぼロックダウンが続いています。市民も限界で、先週から行動規制やや緩和されたため、生産者団体は少しずつ仕事を再開していますが、通える女性たちはわずかです。
私たちがお付き合いしている生産者団体「マヌシ」の代表、パドマサナさん。彼女はあらゆる女性問題の背景に貧困が大きく影響していることを実感し、30年ほど前、ハルチョーク村に通いました。貧しい村の女性たちに技術指導をして、収入を得られるようにするためです。訪問を始めた頃、男性たちは家々の窓を閉め、女性たちを隠しました。女性にいらぬ知恵をつけられて男性に逆らうようになっては困るというのが理由でした。歓迎されぬ村に通って、一人、また一人と集めてやっと12人の女性グループを作って、縫製指導を始めたのが「マヌシ」の始まりです。
家から外に出て、社会とつながった女性たち。新しいことを学び技術を身につけ、収入を得た女性たちは、どんどん変化していきました。仕事を通して得た誇り、誰かに必要とされている実感から湧き出る喜び、いきいきと輝いていく姿は、本当にきれいで嬉しく、彼女たちの変化を見て、人はこんなに変われるんだと勇気をもらいました。
現在、コロナ禍のステイホームで、女性が社会から再び切り離され、大家族の中での生活をしいられています。この30年で随分状況は変化しましたが、大切にされず、人としての尊厳を失ってしまうような扱いは至る所で数多く見聞きしてきました。
先日、ある生産者のお姉さんが、泥酔してお金を要求してきた夫と夫の兄に殺されてしまうという悲しい事件がありました。とてもショックでした。ステイホームで家族間の問題が噴出し、追い詰められた末の自殺や殺人事件が、コロナ禍で2500件以上、毎日のように起きているそうです。ネパール大地震後も多発していました。ひとたび社会不安が起こると、何層にもある差別構造の中で、常により弱い立場の方々が暴力を受け、苦しめられています。同時に、自分自身の心の中にも差別の芽がないだろうかと、つきつけられます。
ロックダウンが終わったからといって、女性たちがすぐに職場に戻ってくることはできません。いくつもの困難な要因を乗り越え、時間をかけてやっと社会とつながり始めた女性たち、その糸を切ってしまわないように、生産者団体のスタッフは自宅を訪ねたりと必死です。少しでも職場に通い、社会とつながり続けてほしいと、心から願っています。

  

2020.9.8

≪ネパール、カトマンズのロックダウン延期。陸の孤島シリンゲ村から。≫

カトマンズは、8月20日より突然ロックダウンが再開されました。1週間の予定でしたが、少しずつ延期され、現在は9月9日までと発表されています。インドの感染爆発の影響を受け、国内で感染者が激増し、死者も増えているそうです。

3月末から国際線の運航停止が続いています。一応9月2日に再開され、9月16日に日本への直行便が予定されていますが、ぎりぎりまでどうなるか分かりません。また、国内線・長距離バスもずっと停止し、国内移動もできません。

陸の孤島といわれるシリンゲ村では、今年収穫したコーヒーを運ぶことができずにいます。生活に必要な物資も届いていません。米が底をつき、村人たちは米の代わりにキビやアワなどの雑穀を植えて凌いでいます。2015年のネパール大地震の時には95%の家々が全半壊で大変でしたが、ほぼ再建され、ほっとしていた矢先でした・・・苦労に苦労を重ねている村人たちにとって、コーヒーは希望です。すでに青々と実り始めています。

ある生産者の方のお姉さんが、夫家族に殺されてしまったという、とてもとても悲しいショックな知らせが入ってきました。コロナ禍のロックダウンで大家族がステイホームする中で、悲惨な事件が後を経ちません。ロックダウン以来、2500件ほども発生しているそうです。

ネパールでは、女性は結婚したら夫の家に入ります。大家族の家事は全て嫁の仕事。水汲みなどもあり、重労働です。どんなに辛くても、慣習から実家に戻ることは許されません。収入がなければ離婚して1人で生きていく、子どもを養って生きていく、という選択肢もありません。逃げ場がありません。

ネパール大地震後も、そのような状況から追い詰められた末の自殺や殺人事件が急増したと聞いていました。今回もコロナ禍のステイホームで家族の問題が噴出し、増えているそうです。

常に社会的に弱い立場の人々が、途方もない苦しみを強いられています。差別を受けている人がより弱い立場の人を差別したり暴力をふるったりという差別の連鎖、構造的な差別・暴力・貧困・・・それらを生み出しているのは、私たちの無関心や同調圧力でもあるのではないでしょうか・・・。

どんな状況であっても、人の尊厳が守られる社会を願います。一人一人が自立して生きることが大切です。女性や社会的に弱い立場をしいられている方々が仕事を通して収入と技術、自信を得て、経済的にも精神的にも自立できるようにこれからも願い、活動していきます。

コロナ禍において、私たちはどう生きるのか、とても、とても大きな問いを突き付けられています。

2020.8.19

≪ネパール、ロックダウン再び≫

突然の連絡に驚きました

7月22日にロックダウンが解除され、国際線・国内線は8月31日まで運航停止が続いているものの、来週政府のチャーター便が出るということで、それに合わせて商品の集荷をしようとしているところでした。

今日、突然ネパール政府が全てのチャーター便をキャンセルしたと連絡が入り、物々しい雰囲気に。何事かと思っていたら、20日午前0時から26日まで、1週間のロックダウンが発表されました。しかも、前回のロックダウンよりかなり厳しい外出禁止令だそうです。

生産者の方々も、急遽明日から仕事を休むことになりました。経済的には大打撃ですが、それ以外の選択肢はありません。

ロックダウンの対象は、カトマンズ盆地。首都カトマンズを含む3つの郡です。インドの感染爆発の影響を受け、感染者が激増しています。

ロックダウンしか打てる策がないというのが現状とは思いますが、コロナ禍以前からぎりぎりの生活だった方たちに、これからどうやって生きていけというのでしょう・・・国内の経済活動はとまり、外国に出稼ぎに行っていた方たちも帰国せざるを得ず、外貨も入ってきません。これから先を想像すると胸がしめつけられます。

今は私たちもなす術がありません。感染が少しでもおさまること、ネパールの方々の健康を祈るしかありません。

2020.7.15

≪ネパールから商品が無事に届きました!!!!≫

ついに!!!!ネパールから商品が横浜事務所に届きました!!!!紅茶やハーブ、スパイス、はちみつにハンディクラフト。感動!!です。

ネパールは、緩和されたとはいえ、まだロックダウンの最中です。

6月中旬に緩和されてから、様々な制約がある中で、感染リスクに注意しながら生産者の皆さんは仕事を再開してきました。少しでも彼らの仕事、そして収入が増えるように、私たちも頑張って発注をしました。

そんな時、7月11日にネパール政府が日本行きチャーター便の運航を予定しているとの連絡が入りました。やったーーー!!

しかし、フライトのチャンスは1度きり。国際線は7月22日まで運航停止になっているので、このフライトを逃すと次はいつになるか分かりません。たくさんのお客様に、商品をお待ち頂いています。

生産者の皆さんにはぎりぎりまで、少しでも多くの商品を納品してもらい(その分が収入になります)、数日でカーゴ会社のアンジャナさんやラクシュミさんが輸出書類を整えます。現在、政府機関は半日しか仕事ができない状態でしたので、直前まで許可が降りずにハラハラしましたが、2人も頑張ってくださり何とか間に合いました!良かったーーーー!!

ネパールから届いた商品の開梱作業に追われていますが、どの商品も、可愛くて可愛くて。生産者の方々のお顔が浮かびました。「大変な中作ってくれたんだなぁ」「収入が入って少しほっとしているかなぁ」「でもまだまだ先は不安だよなぁ」…色々な想いが巡りました。商品のバトンを受けて、今度は私たちが頑張らないと!気合も入っております!

いつもご愛用下さっている皆さま、商品をお待ちくださっている皆さま、あたたかいお気持ちに支えられています。本当にありがとうございます!ネパールから届いた商品をご利用頂けましたら嬉しく思います!

 

2020.6.20

≪6月15日から、ネパールのロックダウンは緩和されました≫

しかし、5月末から感染者数は激増しているようです。6月初旬、1日の感染者数が300人を超えたと生産者から電話が入りました。特に増えているのは、インドとの国境沿い一帯です。

感染爆発が起きているインドとネパールは元々フリーボーダーで、人も物も行き来が盛んです。3月末のロックダウン後は国境が封鎖され、大勢のネパールの方がインドに留め置かれていましたが、5月末には帰国が認められ、大勢の方が故郷に戻られました。

インド国境沿いのタライ平野にある大都市、ビルタモード、ビラトナガルは、私たちも毎年訪問しています。特に生活が厳しい少数民族・キサン民族の方々が暮らす地域でもあり、私たちも奨学金を出しています。これから雨期に入ると、衛生状況が極度に悪化します。限られた空間で、大家族が共に暮らしています。

経済活動、社会活動が動き出さなくては生きていかれませんが、同時に人々が感染から命が守られることを願うしかありません。

国際線の運航再開は、7月初めの様子をみて判断されます。7月中には商品が届きますように・・・と祈るばかりです。

写真の可憐な白い花は、ネパールのシリンゲ村で咲くコーヒーの花です!今、満開です。ジャスミンのような甘い香りが漂っています。シリンゲ村は、まだ守られています。自然はいつも通り美しく、癒されます。私たちのコーヒーは、小さな農家の方々が、それぞれの土地に植えたコーヒーから収穫した実を集めています。人と多様な生き物、自然が共存し、その恩恵を少しずつ大事に頂いています。ぜひ、皆さまも味わってみてください!

コーヒーはこちらから。

ちなみに、コーヒーの花言葉は「一緒に休みましょう」
私たちも、心と体を労わって、ほーーっと一息、休む時間を大事にしましょうね。ビスターレ、ビスターレ(ネパール語で、ゆっくりゆっくり)

2020.6.11

≪ネパールからの最新情報です≫

今日ネパール政府から、新しい方針が発表されたと連絡が入りました。政府の公式な発表ではありませんが、首都カトマンズのように感染リスクの低い地域は、ロックダウンは少しずつ解除される方向のようです。

一般的なお店は営業を再開できるようになります。個人の車やバイクは、ナンバープレートの番号が偶数か奇数かで、運転できる日が決められます。政府は2週間毎に状況をみながら、再検討していくようです。

国際線の予約は、2週間後からスタートするそうです!

ようやく!!という思いは大きいですが、感染が広がっている西ネパールやタライ平野のことを考えると心配でなりません。元々貧困度が高い地域です。タライ平野には、私たちの奨学生も多くいます。ウィルスへの感染リスクは、平等ではありません。

3か月止まっていた経済活動がやっと動き出しそうですが、元々厳しかった暮らしにコロナ禍が襲いかかり、社会が持ちこたえられるのだろうか、人々の暮らしと命は守られるのだろうか・・・ 不安は拭えませんが、私たちができることは、ネパールから届く商品に全てつまっています。

ネパールから、無事に商品が届きますように!!

皆さまにはぜひ気に入った商品を引き続きご愛顧頂けましたら幸いです。ご友人の方にご紹介頂けるのも嬉しいです。まだの方は、ぜひ試してみてください!!

新たな情報が更新されましたらお伝えいたします。いつも応援下さり、ありがとうございます。

2020.6.5

≪ネパールのロックダウン、国際線・国内線の再開は、再度延期です。≫

ロックダウンは6月14日まで延長、国際線・国内線の再開は、7月1日に延期されました。3月24日から続いているので、もう3か月になります。未だ先が見えません。ネパールの中でも特に生活が厳しい西側やタライ平野で、感染者が増えてきているという情報もあり、不安が募ります。

輸入もストップしているので、私たちのネパール商品の在庫も心配になってきました。これから一層厳しくなるネパールで、私たちを必要としてくださる方々のためにも、今は仲間と支えあい、共に乗り越えなければなりません。

私たちは、1992年の創業からネパールにこだわり、商品開発、継続輸入・販売をしてきましたが、東日本大震災の震災支援活動から始まり、国内フェアトレードという位置づけで、東北や沖縄でも商品開発をするようになりました。

ネパールがストップしてしまっている今、私たちが東北や沖縄の商品、生産者の方々に助けられています。心から・・・ ありがとうございます!

★直営店の営業、再開しています。11:00~16:00までの短縮営業とさせて頂きます。詳細はこちらをご覧ください。ショップにお立ち寄りになられましたら、写真の可愛いマスコットたちがどこかで打ち合わせをしていますので、探してみてくださいね♪

★ネパールの在庫が少なくなってきているとお伝えしましたが・・・ぜひぜひご遠慮なくご購入下さい(*^^*) むしろ、必要なアイテムを切らさないように、早めにご注文くださいね(*^^*) どんな時も継続して使ってくださることが、一番の支えになります(*^^*)

★カタログもぜひお手に取ってみてください!無料でお届けいたします(*^^*)

2020.5.23

≪ネール全土のロックダウンは、6月2日まで延長、国際線・国内線の運航停止は、6月14日まで延長となりました≫

ネパールとは27年のお付き合い、うち10年間は内戦の最中でしたが、こんなに長期にわたり輸入が停止したのは初めてです。

さらに、タイ国際航空が破産申請したというニュースは衝撃でした。会社更生手続きを裁判所に申し立て、運航を継続しながら、経営再建を目指すそうです。

これから経営の効率化が図られるとのことですが、収益のないネパール→バンコクラインが維持されるか・・・ネパールへの渡航、貨物はタイ国際航空にずっとお世話になってきましたので、今後の行方がとても心配です。

新型コロナウィルスの予想外の余波に驚いています。これから、ますますでてくることでしょう。夢のある未来を皆で描き、支え合って乗り越えていかなければと思います。

写真は、2019年~2020年の年末年始にネパール訪問した時のものです。飛行機から見たカトマンズの街並み。

2020.5.15

≪3月24日より、ネパールは全土でロックダウン。解除は5月18日まで延期です≫

国際線・国内線の運航停止も、5月31日まで延期となっています。6月から再開されるのか・・・先が見えません。

5月8日に発表された情報では、ロックダウンは続くものの、43の業種は再開の許可が出たそうで、私たちがお付き合いしているハンディクラフトやスパイスなどの工房の多くが当てはまります。

しかし、実際は警官の取り締まりが厳しく、町を歩ける状況ではないそうです。仕事を再開しても、感染リスクは拭えませんし、社会的なリスクも負わなければいけません。

家に子どもや家族がいる状態で、女性たちが仕事に行くことは現実的には困難です。ハンディクラフトの生産者の方々は「仕事は欲しい、でも仕事があっても納期の約束はできないし・・・」と困惑されています。

また、5年前のネパール大地震で被災され、避難キャンプで暮らしている方々から、私たちにSOSが届きました。彼らは、土木工事などの日雇いの仕事で生活をされていましたが、現在は仕事がなくなり、困窮されているそうです。

これまで被災地への支援をコーディネートしてくださっていた牧師のラムチャンドラさんが2月に急逝されてしまいましたが、その遺志を継いで、「自分たちが頑張る」と声をあげてくださっている方が現地にいらっしゃいます。

ロックダウンが終わるのを待ち、彼らと協力して支援物資を届けられたらと思っています。

2020.4.28

≪ネパール、ロックダウン解除は延期、そして、ネパール大地震より5年≫

ネパールのロックダウン解除は、5月7日まで延期されることとなりました。国際線・国内線の運航停止は、5月15日まで延期です。紅茶やコーヒー、そしてスパイスやはちみつ、衣類や雑貨など…ネパールの生産者の元でスタンバイしています。再開を願うしかありません。 2015年4月25日のネパール大地震から丸5年がたちました。未だ復興途上のネパールに、このような困難が降りかかるとは…

町では、人々が身を寄せ合って、支え合って暮らしています。地震で家が壊れたものの、建て直すお金がなく、応急処置のまま暮らしている方も多くいます。奥地の村々では、未だ避難キャンプで暮らす方々、壊れた家で凌いでいる方も…中には、政府からの支援金で家を建てられた方もいらっしゃます。しかし、自分の土地でなければ支援対象にはならないため、地震前から住む場所がなく、行きついた地で生活していた方々には支援金が届きません。壊れたままの家をトタンの屋根で覆って暮らすしかありません。衛生的な水も手に入りません。自然災害も、感染症ウィルスも、公平ではありません。元々あった社会の不平等を、さらに拡大します。そして、私たちの便利な生活も、不平等な誰かの犠牲の上になりたっています。

私たちは、ネパールや東北、沖縄での仕事づくり・商品づくりを通して、社会の不平等な構造に気付き、私たち一人ひとりが変わるきっかけになればと願っています。ネパール大地震から5年、そして新型コロナ感染症拡大の今、人の尊厳が守られ、誰もが幸せに暮らせる社会の実現のためにできることを、一つひとつ積み重ねていきます。

 

2020.4.24

≪ネパールではファーストフラッシュ、茶摘みの季節≫

ロックダウン最中のネパールですが、ヒマラヤの麓、カンチャンジャンガ紅茶農園は新芽が芽吹いています。自然はいつも通り、雄大です。

3月から、ファーストフラッシュの茶摘みが始まっています。カトマンズまで届いているのですが、ロックダウンによりその後の作業が止まってしまい、日本に届かずにいます。

本来ですと、摘みたてのファーストフラッシュをお届けしている頃なのですが、今年は叶いません。ネパールの新型コロナ感染拡大がおさまり、ロックダウンが解除されるまで、どうかお待ちください…。

2019年物のファーストフラッシュ(爽やかな味わい!)、セカンドフラッシュ(ダージリン系特有の甘味があります)、オータムナル(深い味わいです)、テトラティーバッグ(味は4種類!)は在庫がまだまだございます。有機栽培の、最高級茶葉SFTGFOPを使用していますよ。

ネパールに想いを馳せながら、紅茶を通して現地の生産者の方々を応援くださると嬉しく思います。また、逢いたい人に逢いに行けないこの時期に、贈り物にもおすすめです。ご利用頂けましたら幸いです!

2020.4.17

≪ネパール・カトマンズの様子≫

3月初旬より日本からネパールへの入国禁止となり、3月24日より、ネパール全土で新型コロナウィルス感染拡大防止のためロックダウン(外出禁止)となり、現在も続いています。国際線は、4月末まで運行停止のようです。

ロックダウン最中のネパールの生産者の方々から届くメッセージは、「生きているよ!元気だよ!」というとてもシンプルなメッセージ。

皆、これまでどれほどの困難を乗り越えてきたのだろうと思いました。

10年に亘る内戦、武力衝突や治安悪化による外出禁止、頻発するバンダ(ストライキ)、長時間の停電、ガソリン不足、物資の不足と高騰・・・希望が見えない中、どれほどの社会不安を乗り越えてきたのかと思いました。

ネパール社会では、親戚関係で密に支え合って生きています。孤立しては生きていけません。私たちが長年支援している養護施設、“モーニングスターチルドレンズホーム”には、天涯孤独の子どもたちが数人います。親身になって面倒をみられていた牧師のラムチャンドラさんが、今年の2月に肺炎で急逝されてしまいました。子どもたちはどうしているだろうかと気がかりです。

都市でも避難キャンプでも、限られたスペースに大家族が支え合って暮らし、衛生的な水も満足に手に入りません。インドとの国境も封鎖され、ガスや食料品などの生活物資が不足し、高騰しています。医療を受けられない方々はあまりにも多くいらっしゃいます。

今までにない長期の外出禁止となり、とにかく感染が広がらないように、経済的にも精神的にも、命が守られるようにと祈るしかありませんが、私たちが、ネパールの暮らしから学ぶこともまたあるのではないだろうかと思っています。
ネパールから届く商品、ご覧頂けましたら幸いです。

追記:ネパールから新たな情報が入りました。ロックダウンは、4月27日まで延期されるとのこと。制約が一層厳しくなるようです。