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クーネ化粧品こだわりの原料2 verda 2014a

クーネ化粧品こだわりの原料2 東北×NEPAL

お米由来のオーガニックエタノール【天然エタノール from 岩手県奥州市】

天然エタノールとの出会い

おいしいお米の産地として有名な旧胆沢町(現奥州市)で 10年以上前に始まった、農家や役場職員による休耕田活用の勉強会が、2010年奥州市の事業として、小規模プラントでのエタノール製造の実証実験に発展しました。しかし、実験後の事業化を引き受ける人がいませんでした。あまりにも小規模過ぎて利益の出そうにないこのエタノール製造事業を、プロジェクトのコンサルタントとして関わってきた酒井里奈さん(株式会社ファーメンステーション代表)は2013年4月から引き継ぎました。「誰もやらないなら私がやるしかない」という心意気で、未来へ夢をつなごうとされたのだと思います。ずいぶん勇気がいったことでしょう。

化粧品開発を考えていたネパリは酒井さんと出会い、原料米の田んぼまで特定できるエタノールに惚れ込みました。サンプルをつくり、その抜群の柔らかい感触に「アルコールを使うなら、これしかない!」と確証をもちました。

田んぼに稲のある美しい風景。笑顔で収穫を祝う。そんな生活がこれからも続けていかれるように、使われなくなった休耕田で飼料米を栽培し、エタノールをとり、後に残る酵母等が含まれた大変栄養価の高い「残さ」を、にわとりの飼料として活用しています。自然と調和した豊かな暮らし。守りたいものがここにあります。

実る稲穂を見ながら夢を語り合っている ファーメンステーション代表・酒井さん(左) とネパリ代表・土屋。

エタノール醸造装置。 発酵すると“ぷくぷく”と音がするそうです

エタノールの原料となるお米んの生産者「農事組合法人 アグリ笹森」のみなさんと。

★とてもまろやかで、やわらかな感触のエタノール。「アグリ笹森」の皆さんが、無農薬・無化学肥料で生産した飼料米を、「ファーメンステーション」さんで手作業で発酵・蒸留し、ゆっくりと時間をかけて抽出しています。生産者、田んぼ、製造工程まで明確で、世界にも稀なオーガニックエタノール。お肌に優しい使い心地です。主にエキスを抽出するために使用しています。

verda 2014秋冬 vol.44より