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暮らすように働く 2021年7月~12月

ネパリスタッフが、日々働きながら感じることを思うままに書いています。

12月

2021年の世界終末時計の残り時間はわずか100秒でした!元々危機的に少なかったのに、ここ数年、恐ろしい速さで減り続けています。来月発表される2022年の終末時計は残り時間をどんな数字で表すのでしょうか。核兵器をより進化させ使いやすくしている保有国の動向、気候危機、新型コロナウイルスで露呈したパンデミック対策の脆弱さ等々、2021年の残時間減少の要因は改善されるどころか悪化し、素人目にも生き延びる余裕が無くなりつつあるのが分かります。このつけを回される若者たちが、ここまで追い込んだ大人たちに怒りの声を上げ、世界各地で立ち上がりましたが、便利で豊かな生活を享受することに慣れ自分たち世代は逃げ切れると思ってか一向に危機感は高まりません。しかも、日本の終末はもっと早いと思います。為政者達は保身や政治的思惑に左右されるばかりで将来ビジョンがなく、年々増加する生活困難層は日々の生活に追われ、中間層はバラバラ。オリンピックまであと何日と大きな看板を掲げたように、日本は終末まであと何十秒と各県庁市庁舎、町村役場前に大看板を掲げたら少しは効果があるでしょうか。(春代)

今年も、とうとう1ヶ月を切りました。年末から年始はネパールの養護施設や奨学生のホームビジット、学校や仕事場訪問をしていましたが、昨年、今年と2回いけないことになりました。それでも、養護施設の子どもたちへのクリスマスプレゼントや、カトマンズ郊外にあるレプロシーキャンプ(元ハンセン病患者の⽅々とご家族が暮らすコロニー)への冬季支援は私達の欠かせない年末活動になっていて、現地協力者の方々と話し合って準備を進めています。年々大きくなる子ども達には、やはり冬の防寒着が人気です。赤い衣服に白い髭を付けて直接渡すことはできませんが、充実した一時です。キャンプには、直前に食糧支援をしたこともあり、今回は、毛布が喜ばれそうです。毛布は、輸入したものしかなく値がはるので、喜ばれます。トイレを修繕したりとやりたいことは沢山ありますが、まずは出来ることから進めています。年を越えると、新しい支援が始まるので、学費、生活費などなど送金の準備も進めています。いつも支えて頂き有り難うございます。良いお年をお迎え下さい。(完二)

2021年もあっという間に暮れていきます。年の瀬、年の始まりは贈り物の季節。ご注文にもギフトセットやラッピングのご希望をいただき、ありがとうございます。どんな方にプレゼントされるのかなぁ〜と想像しながらご準備しています。お似合いのものを厳選されたであろうアクセサリーやニット小物。ご自分のお好きな味を詰め合わせたセットも、組み合わせに悩まれている様子を思い浮かべて嬉しくなります。一品を簡易ラッピングして、お気に入りのお裾分けをしてくださるのも光栄です。プレゼントには、新しく作った活動紹介リーフレットを添えています。ネパリの品を選んでくださった、贈る方の想いも伝わることで、受け取られた方の喜びも増すことと思います。人に会うことを我慢させられてきたこの2年。贈り物が心と心を繋いでくださいますように。(早苗)

12月8~10日、エコプロ内のグリーンマーケットでの展示販売会に参加しました。昨年はコロナ禍で中止となったので、2年ぶりの開催でした。私たちも、とても久しぶりのイベント出展。運営スタッフの方や出展者の方々と2年ぶりの再会を喜び合い、近況報告。それぞれに踏ん張っていらしたことを感じました。お客様もたくさんいらしてくださり、再会や新たな出会いに恵まれたひと時でした。全うな仕事や生き方が報われる社会であるようにと願うと同時に、時代に求められているとも感じます。10年先、100年先の未来のために何ができるかと、自分事として本気で考えていらっしゃる方々との出会いには希望を感じます。そして、顔を合わせて、何気ない言葉を交わすこと、様々な方と同じ空間にいることに喜びを感じました。2021年も後少し、1日1日を大事に積み重ねていきます。皆さまもお体大事にお過ごしください!(百合香)

12月に入り本格的に冷え込んできました!冬カタログの表紙のぐるぐる羊のモコモコシリーズをはじめ、くつしたやレッグウォーマー(今年は淡く渋い可愛い色も多い気がします…!)、愛くるしい顔のベアパースなどに癒されながら仕事をしています。この1年を振り返ると、やはり人にとっての大切なパワーの源は人であるんだと改めて感じています。「商品届きました、ありがとう」とメールやお電話を下さる皆さんに、お会いしたこともないのに勝手につながっているような気がしています。毎週のクッキーの納品の時に、事務所のドアを元気よく開けられる作業所の皆さんに、いつも驚かされ笑顔にさせてもらっています。選挙が近づくと政治や社会の話に敏感になりますが、応援したい!と思える政治家がいるとある種のお祭り期間の様に愉しくなります。いつでもオンラインで連絡が取り合える友人とも、直接会って時間を空間を共にすると心が満たされます。商品に癒されているのも、ただ可愛いからだけではなく、ネパールの皆さんから直接受け取りつながれているからこそ何だと思いました。様々な状況の中でも、人とのつながりが社会的にも、政治的にも、日常的にも、もっともっと大切にされる1年になりますように。2022年も、どうぞよろしくお願いいたします!(萌)

11月

11月初旬、山葡萄の収穫が終わり、ワインやジュースを製造中の野田村に伺いました。今年は8月の長雨の影響で収量が半減した農家さんが多く、製品数減少の打撃を受けていました。そんな中で、お客様がとても楽しみにしてくださっているので減らせないと佐藤さんは頑張ってネパリ向けの山葡萄ジュースを昨年並に確保してくださいました。どんなに手を掛けても気候の影響が直撃する農産物は農家さん泣かせです。だからこそお客様の期待や喜びは継続する意欲につながります。架け橋となる私達の役割は大きく責任重大だと強く感じます。ぜひ、今年の佐藤さんのジュースの感想やご意見をお寄せください!(春代)

ネパールは、インドの影響を強く受けている国ですが、コロナ感染も同様。インドが落ちついて来たお陰か、ネパールも減り続けています。市民の間では、警戒の気持ちは幾分和らいでいるようです。とはいえ、とうとう、奨学金の現地コーディネーター(世話役)が感染してしまい、熱が上がり、味も感じない状態になり、これ以上悪化しないかハラハラしましたが、11月第一週ぐらいで状態も回復、安心しました。10月中旬から11月初旬にかけて、ネパールでは大きなお祭り、ダサインとティハールが続き、学校は、3週間ぐらいお休み。実家に帰ったり、養護施設の子どもたちは、お世話になっている学校の宿舎に寝泊まりして、久々にリラックスした時間を過ごしたようです。家族親戚のつながりからみると、身寄りがなく天涯孤独の子どもたちも、皆さんのご協力を得て昨年秋から看護学校に入り寮生活をしながら医療を学んでいます。唯一の親同様に思っていた当時理事長であったラムさんは、コロナであっという間にあの世に旅発ってしまったのが昨年の2月。わがままを言っていた子どもたちは、心細い気持ちながら学業を頑張っています。「無理なのは知っているけど、次は、ネパールにいつ来るの?」と度々聞かれています。「来年はいけると思っているんだ。頑張ってね。学費は心配ないよ。沢山の人が応援しているからね」というと、「私達は、皆さんが幸せでいることを願っています。いつか、お会いできますように!」と返事をくれました。多くの子ども達の気持ちです。(完二)
衆院選の投票率が期待ほど伸びず残念。若者への投票を促す動画で「分からないから他人が選べばいいというのは、明日のデートの服をお婆ちゃんに選んでもらうようなもの」と言っていて「上手いこと言うなぁ」。実際はゴリゴリに古臭いお爺ちゃんが決めた服ですけどね。デートでなくても納得のいく自分らしい服を自分で選びたい。分からなければお店を回ってみる、雑誌を見る、素敵な着こなしと思う人に訊いてみる、そして自分で選んだ服を着てみればさらに興味が湧く。有名店や流行の服が良いとは限らない。違ったと思ったら次に向けて研究を重ねる。来年は参院選。自分らしい服選び、したいですね。見つけられるかな、ネパリの服のような、人に優しく勇気をくれる候補者。(早苗)

冬カタログを発行し、ありがたいことにご注文をたくさん頂いています!本当に本当に皆さまに支えられています。ありがとうございます!!中でも特徴は、FAXやお電話、郵便が多いことなのではと思っています。SNSもネットも頑張らないと!!と思ってきましたが(それももちろん必要ですが)、今、はたと立ち止まり、これってすごいことなのではと思っています。今、全世界は急激なデジタル化が進んでいます。コロナ禍で加速したとも思います。“便利”であることと引き換えに、国家を超えて、世界の数社が支配する目に見えないデジタル網の中に私たちは生きています・・・。カタログを刷って、封入作業をして、お手元にお届けして、受け取られた皆さまが、文字を書いてご注文やご感想を送って下さり、そして、このお手紙と共に、商品をお届けして…このリアルに近い私たちのつながりは、これから絶対に残さなければならない大事なものだと改めて感じています。商品を作る過程も、お一人おひとりとの交流も、届ける過程も…不便なことの中に、守らなければならない大切なことがたくさんあるように思っています。(百合香)

先月に衆院選があり、今の私はちょっとしたお祭りが終わってしまった気持ちでいます。私が国内の政治に興味を持ったのは、2015年に設立された学生団体SEALs(元SASPL)がきっかけでした。同じ大学生が国会前で叫んでいる事に良い意味でショックを受け、その時に初めてデモに参加しました。勢いで行ってみたは良いものの、緊張と恥ずかしさで大きな声は出せず、小さな声でコールし、同世代の主張を聴きながら、「今まで私はなぜ国内に目を向けていなかったのだろう」と落ち込んだのを覚えています。そしてそのSEALsのメンバーで、沖縄出身の元山仁士郎さんが、2019年に辺野古県民投票運動を起こし、その民意が中央政権に踏みにじられた時、民主主義の危機をより本気で感じました。若者は政治に無関心、若者の投票率は低い、という世間の声は沢山耳にしますが、いつだって声をあげている若者がいるのは事実です。そしてその本気な姿に影響される人々も確実にいます。来年の参院選に向けて、私の周りでも仲間を増やせるように、コツコツ頑張りたいと思います!(萌)

10月

陸前高田で8年前に植樹した椿の実の収穫に行ってきました。お天気に恵まれ青空の下、昨年より大振りの実が赤く色づき、緑濃く輝く葉の中に姫りんごのように美しく映える素敵な椿畑の景色でした。集めた実は自然に弾けるのを待ち、中からこぼれ出た黒褐色の種をよく乾燥させて搾油します。昨年のように陸前高田産「初しぼり」として限定販売しますのでどうぞ楽しみにお待ちください!(春代)

今、ネパールでは、高等教育の受験が始まっています。年々、進学希望が増え、今年は、紅茶農園からは、13人、少数民族キサンからは、10人の新規希望者がいて、多くの子どもたちが目指したコースへの合格通知が届き始めています。更に、昨年、支援できなかった子どもたちが支援を待っている状況です。平均すると、毎年10人ぐらいの子どもたちに奨学金を支給していましたが、今年は、倍の数になっています。使える財源は、毎年同じ位なので、出来るだけ不利な立場に置かれる女子学生を優先し、男子学生は、極力学費のみの支援にするなど、ご家庭の負担も増えますが頑張ってもらって調整をしています。皆さまからの直接、間接のご協力により、このような活動が実現しています。有り難うございます!(完二)

陸前高田へ向かう途上、福島県の飯舘村と浪江町を約3年ぶりに訪問しました。震災後、殺処分を国から求められながらも、寿命を全うするまでと守られてきた希望の牧場(浪江町)の被曝した牛たちは、広い牧場で静かに草を食んでいます。他から引き取った牛も含めて300頭以上いた牛は今200頭あまり。牛の寿命を考えるとあと5年以上私財を費やして育て続けます。これだけの事故を起こしながら原発をやめられない日本。そんな政治を許している国民の質が問われているという牧場主の吉沢さんの言葉は、原発だけでなく様々な問題を想起させます。10年以上が過ぎても何も変わっていない状況にきちんと向き合っていかねばと改めて感じさせられました。(早苗)

私たちの元奨学生ギタ・キサンさんが、病院でテキパキと働く頼もしい姿が、ネパールから動画で届きました!私たちは、ネパールの少数民族の中でも、特に生活が厳しいキサン民族の若者たちを、主に奨学金支援を通してサポートしてきました。ギタさんは医療の道を志し、准看護コースを卒業し、2019年から地元の病院で働いています。医療の仕事に就くのは、キサン史上2人目の快挙でもあります。仕事を始めて約2年たち、着実に経験を積み、成長している様子が伝わってきて感動しました。お姉さんを早くに亡くし、その時出会った看護師の姿を見て、自分も人の役に立ちたいと思ったというギタさん。今度は彼女の姿を見て、子どもたちも夢を描くことでしょう!社会的により弱い立場を強いられている少数民族、そして女性である彼女が自立し働く姿は、差別や偏見による排除のない社会の実現への希望を感じます。社会を変えるのは、日本もネパールも、私たち一人ひとりの生き方だと思います。皆さまのご支援に、心から感謝申し上げます!ありがとうございます!(FBに動画をUPしています。ぜひご覧ください!)(百合香)

最近、石牟礼道子さんが伝えられていた「悶え加勢する」という言葉を知りました。苦しむ人を目の前に、どうすればいいのかと自らも苦しむ。自分の力では救うことが出来ない、と空虚な気持ちに襲われてしまうけれど、共に悶え苦しむだけでも少しは楽になる事もある。そのまま悶え加勢すればいい、と。感染症による政治的・社会的構造の中で苦しくなる社会、10年経ってもとめられない原発、建前と大きく乖離する入管施設の対応、様々な事に対して声をあげているつもりでも、中々変わらない社会に自分はちっぽけだ…と感じてしまうのですが、その苦しみを当事者である方々と、仲間と共有しあう事も一つの方法である事を心にとめておきたいと思います。(萌)

9月

アフガニスタンから米軍が撤退し、各国が自国民と協力者のアフガニスタン人、その家族の退避に動きました。大使館員は自国民と協力者を脱出させて最後に飛行機に乗り込み、大使は最後までビザを発給し続けた国もあったそうですが、日本大使館員は皆早々に脱出。邦人1人を退避させただけ。菅首相は作戦の成果を問う記者に「邦人保護が目的だったから(ひとり救出できて)良かった」と答え、作戦は成功だったという認識を示しました。日本大使館やJICAな
どで日本人と共に働いた仲間であるアフガニスタン人とその家族は救出対象に入っていない?残されて生命の危険にさらされているというのに?そして、自分の政権延命のために最後まで悪あがきした挙句放り投げ、自民党議員は総裁選&衆院選で今や頭がいっぱい。コロナに感染しても医療を受けられず自宅で亡くなる方が増えているのに国会も開かず責任放棄。政局は混迷するほどメディアに注目されるので意外と票が取れそうという下馬評もあり、本当に情けない!昔、命令に背いてまで6000人もの人々に命のビザを発給した外交官が日本にもおられ、ビザを受けた人々とその国に長く感謝され称えられました。それが我が国の外交官の伝統となっていないことも残念です。(春代)

コロナ感染がデルタ株により拡大して、医療ひっ迫の状況にあります。厳しい状況にありますが、インドからカカオ豆が入って来ます。インドは、とても多くの方が感染して大変でしたが、現在落ち着いた様相を呈しています。この状況下、問題は、物流費の高騰です。一昨年と比べると3倍です。それだけ、物の動きも減少してもいます。時間もかかっています。ネパールでは、まだ、感染拡大が続いていますし、学校閉鎖やオンラインの導入もされていますし、次期入学に向けての動きは、いつも通りです。私たちも、奨学生を選ぶ作業に入っています。今年も、候補生が多く、限られた財源の中でどうするか、私たちにとっても大きな挑戦です。(完二)

ネパリのメンバーと、長野県の「戦没画学生慰霊美術館 無言館」と埼玉県の「原爆の図 丸木美術館」に行く機会がありました。丸木美術館は以前から気になっていたのですが、無言館は恥ずかしながら存在を知らず、でした。美術には疎い私ですが、「描く」ということが、胸にたぎる思いの表現として抑えることができない重要な手段であること、観る人の心に直接深く訴える強い力があることが、改めて胸に迫って感じられました。どちらも再び訪れて、時間をかけてまた浸ってみたい美術館です。(早苗)

朝晩ぐっと冷え込んできましたね。皆さま、お疲れたまっていませんか?8月9月と、歴史を振り返り、過去に向き合わなければならないことが多く、さらに毎日わーーっと入る情報に、頭も心も容量オーバーになりそう!知るべきこと、考えるべきこと、たくさんあってどれも大事なのですが、たまには色んなことからちょっと離れて、ふぅ~~っと一息、リラックスしましょうね!私はそんな時には、事務所の倉庫スペースへ。ネパールから可愛い商品たちがモリモリ届いています。特にフェルトの動物アイテムは、表情豊かで、思わずにやけてしまいます。商品に癒され、支えられてるな、と思います。感謝、感謝。様々な問題に向き合うためにも、自分自身が心地よい状態でいることは、とても大切なこと。た~っぷり甘やかしましょう。さて、冬物、どれを買おうかな?(^^)(百合香)

小学生ぶりに漫画を買いました。フォトジャーナリストの安田菜津紀さんがお勧めされていた「こころのナース夜野さん」という漫画です。患者さんを目の前にし、様々な感情と葛藤しながらも、人を否定することを一切せず、共感することからはじめようとする精神科ナースの夜野さんと、様々な理由で精神科にやってくる患者さんの物語です。登場人物がこれまで苦しんできた事がとてもやさしく書かれているのに、読んでいてなんだか自分が辛くなってしまうような、それでいて気づいた時には少し心が軽くなっている、そんな過不足のない漫画でした。お勧めです!!(萌)

8月

すったもんだの騒ぎの中、オリンピックが始まりました。夏休みやお盆で人の移動の多い時期でもあるので感染爆発により命を奪われる人がどうぞ出ませんように。オリンピックとパラリンピックに出場する選手や支える関係者の皆さんの健康と命が守られますようにと祈るばかりです。医療従事者の皆さんはまたも眼前の命を守るために身も心も辛い闘いを余儀なくされるので感謝と申し訳なさでいっぱいです。それにしても、日本の進むべき方向、重大事項を決める人たちの判断基準や言動に怒りを感じることがあまりにも多く、国民の意見に真摯に耳を傾け、プロセスを透明化し、きちんと説明する政治を実現しなければならないと痛切に感じます。秋には衆議院選挙があります。私の住む横浜では8月に市長選もあります。この大事な意思表明の機会を無駄にせず、必ず投票に行きましょう!“無理が通れば道理が引っ込む”社会は変えましょう! (春代)

今年の夏は、梅雨も短く猛暑ですね。そのなか、コロナ感染拡大で熱中症にも気を付けなければとの思いの毎日です。ネパールも、感染拡大の傾向がみられ、まだまだ要注意です。生産者やそのご家族、奨学生でも感染したとの情報が増えて、その危機が身近にあることを感じています。重症化のリスクもご高齢の方が多いようです。日本では、抗体医薬品がでて来ましたが、余りにも高額で、現地では、その導入は難しいでしょう。このような状況下、現地の仕事は全体的に減っています。物流にはより時間がかかりますが、生産者の皆さんの努力でなんとか動いています。このような時こそ応援したいですね。頑張りましょう!(完二)

先月も書いた横浜市長選、これを書いている時はまだ告示日前です。本当は街頭演説などで候補者の声を直接聞きたいところですが、コロナ禍ですからネットが頼りです。画面越しでも話している動画を見るだけで様子がわかって面白いです。能弁が良いというわけではないけれど、話し方だけでがっかりする人もいますね。秋には国政選挙も。昨日見たドラマの話をするように候補者のことを周りの人と気軽に話せ、投票率も伸びるといいなと思います。(早苗)

今日は8月1日。オリンピックが強行されて1週間、明日から神奈川は緊急事態宣言です。復興五輪、福島はアンダーコントロールという嘘から始まり、コロナ禍での開催となってしまった東京五輪ですが、私たちは忘れてはならないことがあまりにもたくさんあります。見えなくさせられていることもたくさんあります。今なお続く原発事故の被災者の苦難や放射能の恐怖、「治安対策」の名目で排除されてきた路上生活者の方や難民申請をされている外国籍の方、コロナ禍で貧困度が高まっている女性や子どもたち、障がいがある方々など社会的弱者の方々、「感動」の裏で着々と進む沖縄の新基地建設や離島の軍事化・・・ある意味人間が生き抜くために備わっている大切な「忘れる力」に抗って、見えないようにされていることに思いをいたし、忘れずに、見続ける、考え続けるということが大事だと自分に言い聞かせる日々です。「私たちは忘れない!」という意志を、政治に、そして後世に伝えなければと思います。(百合香)

7、8月は、沢山の学生さんたちがボランティアに来てくださいました。様々な話の中でとても印象的だったのは「若者は、現在の幸福度は高く、将来の幸福度(予想)は低い」という統計結果があるという話です。今日こんな事があった、これが美味しかった、友人と遊んだ、などの身近な幸せを大事にする若者が1990年代移行に増えているそうで、その一つの理由として「『今日よりも明日、今よりも未来が幸せにならない』と思う人は、必然的に『今、幸せだ』と思う」という解釈が考えられているそうです。その解釈を聞いて、少し納得してしまいました。社会に出てから好きな生き方が出来るのか、ここだ!と思える仕事に出会えるのか、と将来に不安を抱える若者はとても多いと思います。将来について考える事すら苦しく、出来ない人もいると思います。私は、経済・精神的な面により将来の計画を立てる事が出来なかったり、将来を考える余裕がない事はある種の貧困であると考えています。若者が将来や社会に出ること、働くことを愉しみだと感じてもらえるような社会をつくる責任が私たち大人にはあると改めて感じました。(萌)

今年5月、私の通う茶道教室に小学5年生の女の子が入門しました。私も先生として教える場面があるのですが、自分では分かっていることも上手く伝えられず、教えることの難しさに直面しています。教えることは、自身の「学び」でもあるのだと、気付きました!日々、勉強です。(「椿のみち」 恵美)

春から息子が自転車の練習を始めました。1カ月ほど経ったある日息子から「補助輪外して!!」と言われまだ難しいのではと思いながらも外してみました。すると、ものの30分ほどで乗ることができ、私の方が驚いてしまいました!最初から難しいと決めつけてしまうことがありますが、子供のやりたい!のパワーにはたくさんの可能性があるのだと感じ、母親の私が勉強になりました。大人になっても「やってみよう」の気持ちを大事にしたい今日この頃です。(「椿のみち」 茜)

7月

夫婦別姓訴訟の最高裁判決はまたしても合憲と示されました。違憲という判断は15人の裁判官の内わずか4人で、しかも6年前より1人減りました。なぜ別姓を選択することがこれほど頑なに拒まれるのでしょうか。氏と名が合体した氏名が自分であり、結婚しても変えたくないと考える人がいて、それが個人の権利として認められたいと願うことが間違っているのでしょうか。別姓だと家族関係が損なわれたり、社会の秩序が乱れたりするとでも言うのでしょうか。
“定着しているから”という判断に違和感があります。明治31年(1898年)の旧民法以来120年以上、同一の姓と決められてきたのですから定着したのは当たり前。自由を尊重し多様性を認め合おうという社会になってきた今、選択肢を増やして欲しいと思います。事実婚でいいではないかという意見もありますが、アイデンティティー、人間の尊厳にもかかわり、他のことにも通じることだと思うので、一日も早く選択的夫婦別姓が実現することを願います。(春代)

6月は、コロナの影響で、ネパールの生産者が入院、かなり重症で心配されましたが薬が効いて18日間の入院から退院、もう暫く酸素吸引が必要だそうです。奨学生も、バイト先の水道局で、仕事中に感染。陰性になっても、違和感が残っているとのこと。インドもネパールも感染拡大が激しく、身近にも迫って来ている実感がしています。それでも、ここへ来て、インドは、やや感染が下がってきて、旅行も可能になってきました。物流の動きも出てきて、なんとか農産物が入りそうです。ネパールは、朝、夕に外出が可能になり、仕事を開始した所もありますが、まだまだ厳しそうです。朗報は、ここ1ヶ月、日本へのフライトがなく、商品も入りませんでしたが、動き始めそうです。人々が安心して各地に移動できるのは、まだ、先になりそうです。(完二)
8月には横浜市長選があり、何人かが名乗りを上げています。争点となるIRいわゆるカジノ誘致取り止めを明言する人、あやふやにする人。現市長はギャンブル依存症への対策をPRしていますが、大規模なギャンブルの場を作ろうとしながら依存症対策を謳うマッチポンプ。しかもその対策は相談先周知をするばかり。もうやらないと強く誓ってもやめられないのが依存症です。誰でもなりうるし、簡単に治癒するものでもありません。そんなIRに市税収入を頼りたくはありません。かといって市政はIRだけではないので、IR賛否だけで一票の先は決められません。投票日まで調べていきたいと思います。そして投票率が高いことを祈ります。(早苗)

自律神経は、交感神経と副交感神経からなることは知っていましたが、女性は、差別的な社会構造の中で常に様々な暴力にさらされているため、過度の緊張やストレスで交感神経が優位な時の方が多いそうです。いわゆる「戦闘モード」。さらに「おかしい(怒)!」と思うニュースばかりでますます「戦闘モード」になりがち。意識して副交感神経を優位にする「リラックスモード」を作ることも、大切なことと改めて思いました。私のリラックスタイムは、椿油に好きな香りをまぜて、お肌と髪に贅沢にぬってお風呂につかったり(ツヤツヤ&しっとり♪)、パレスチナオリーブオイル&スパイス&無農薬野菜のカレーを作ったり(美味しい~!)、チョコレートを好きなだけ食べたり(笑)、気持ちの良い服に包まれたり(*^^*)・・・大事に作られたモノを選ぶことで意思表示をしつつ、自分自身を癒しいたわるリラックスタイム、大事にしましょうー!!!(百合香)

「世界を“風通しの良い”場所にしたいので、当店は差別にNO!を言い続けます。」というとある本屋さんのSNSを見つけました。個人で経営されている本屋さんは、その方のこれまでの生き方や社会に対する声が、陳列されている本に表れているようで、SNSをみたり本屋に行ったりすることが私はとても好きです。奇跡的にも自宅から自転車で行ける鎌倉市にあることが分かり、喜びと興奮が止まらずすぐに行ってみました。その本屋さんには、大きな書店に並ぶような流行本、隣国へのレイシズム本、自国の負の歴史を否定する歴史戦本などは一切なく、ジェンダーやヘイトクライム、農、五輪、国内の貧困、韓国人エッセイなど、現代の社会で触れられるべき問題について考えさせらる本がたくさん並んでいました。著者や出版社にも偏りがないので、どの本にも目移りしてしまいます。本を買う時、大手通販ショップサイトで頼む事がほぼな私ですが、その本屋さんの考え方、選書に賛同している事を購入という消費行動できちんと表していかないと、と思いました。少しでもその本屋さんから購入、お取り寄せができる様、まずは店主さんと仲良くなるに徹します!(萌)