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虹色の星座 萩原悦子さん tsuna40 2026sm

虹色の星座 小さな光を繋ぐ未来へ

カカオフレンズを訪ねる 連載 第24回

萩原悦子さん

取材・文・写真 高橋百合香

広大な宇宙に散らばる小さい点のような星でも、線で繋いで結んでいくことで夜空に大きな星座が見えてきます。沖縄カカオプロジェクトは、インド、ネパール、沖縄、東北の生産者さんたちだけではなく、全国各地のカカオフレンズの皆さんお一人おひとりの思いや願いが結ばれて、未来の姿が描かれてゆきます。フレンズの皆さんは、どんな思いで、リサチョコレートを手にしてくださっているのでしょうか。カカオフレンズのお話を伺う連載、第24回をお届けします。

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萩原悦子さんとの出会いは20年以上前に遡ります。神奈川県内のNGOが連携し国際協力活動を広く推進することを目的に設立された「特定非営利活動法人横浜NGOネットワーク(YNN)」で働かれていた時でした。長いお付き合いですがじっくりお話を伺うのは初めて。「ネパリのことを色々お聞きできるチャンスと思いワクワクしていました!」と身を乗り出す萩原さんは、好奇心旺盛で話の引き出し上手。これまでの道のりやこれからについて語り合いました。

クーネのローションとクリームを82歳のお母様とご愛用。タイのココナッツネックレスがお似合いです。

経験全てが今に繋がり未来をつくる
民間企業に勤めていた20代半ば頃、生涯仕事を続けるためには手に職が必要だと思い、ふと介護の仕事に興味がわきました。数年後、退職を機に重度障がいの方たちの通所施設で働き始めました。寝たきりで意思表示もなかなか難しい状態の方たちもいらっしゃいましたが、一生懸命関わると笑顔や手の動きなどで返してくれることもあります。表面的な気持ちのないケアには反応がありません。真剣に取り組めば、言葉はなくても気持ちを交わし合える介護の魅力に惹きつけられました。働きながら介護福祉士の資格をとり、以来約30年福祉の現場で働いています。

30代半ば頃、夫の転勤でタイのバンコクに住むことになりました。都会的な雰囲気を持ちつつもスラム街と言われる地区がいくつもあり、更に街中で物乞いをする姿も所々で見られました。貧しい生活を強いられている方々の現実を目の当たりにし、不自由のない自身の生活とのギャップを身をもって知りました。「驕らぬよう心に留めておかなければと思いました」と言われる萩原さん。またタイでも障がい福祉に関わりたいと思い出会ったのが、タイ南部にある障がい児財団を通して日本から様々な支援を行っていた「特定非営利活動法人FHCYアジア障害者パートナーズ」でした。スタディツアーに添乗したり支援団体を訪ねたりしました。

四年間滞在して帰国。FHCY代表が設立したYNNで働くことになりました。タイに行くまでお世話になっていた法人の訪問介護事業所にもヘルパーとして勤務、週末はFHCYの活動と多忙な日々を送ること数年。介護の仕事を辞めようと思った時もあったそうですが、できる時だけでいいからと事業所に受け入れてもらえたので働き続けることができました。「辞めなくて本当に良かったと心底感謝しています」と笑みを浮かべます。

その後夫の転勤で渡米し二年後に帰国。現在は前述の事業所に加えて、一年半程前にできた新しい事業所でも働いています。医療ケアが必要な重度障がいがある場合、子どもの時は国の制度で手厚く保護されますが、18歳以上になると制度が変わりその後の支援が難しくなる問題があります。年齢に関係なく当事者にとって必要な支援が受けられる場所を目指して立ち上げられた事業所です。「創立した代表の話を初めて聞いた時、理想の高さに『面白そう!』と思ったんです。理想実現のため少しでも役に立てたらと思い、事務兼ヘルパーとして関わらせてもらうことになりました」と目を輝かせます。「活動分野は違ってもゼロから立ち上げられた方々が持っているものってありますよね。若い時だったらついていけなかったと思いますが、様々な経験をしてきた今、面白さに加えやりがいも感じています」。どんな場面でも当事者にとって何が最適かを最優先に考える代表に刺激されながら一年半が経ち、これまで培ってきたものが役に立っているという喜びが萩原さんから伝わってきます。

さらに思い起こしてみると小中学生の頃に障がいがある方、アフリカの人種差別、ベトナム戦争、難民、原爆などについて作文を書いたり本を読んだりしていたことに気が付いたそうです。中学時代の恩師は、教科書は使わず自作のプリントで日本の近代史について特に熱心に教えてくれたそうです。「若い時に影響を受けたことがこの歳になって繋がってきました。今までやってきたことに無駄がなかったと思えることは幸せですよね」

「沖縄カカオプロジェクトを応援しているのは、ネパリさんだから。関わる方たちの自立に繋がり、カカオ本来の美味しさが活かされたチョコレートを食べられるなんて嬉しいことじゃないですか!ネパリさんへの信頼と、頑張って!という応援の気持ちです」と私たちの背中を押してくださいました。それぞれの場所で楽しみながら、高い理想を共に目指していきましょう!

インタビュー終了後、ネパリの直営店ベルダでネパリ土屋春代と。久しぶりの再会で盛り上がりました!