暮らすように働く 2022年8月
スタッフの一言
ネパリ・バザーロはこの8月から31年目に入ります。1992年8月に創業してから30年も経ったとは。それほどの長い年月が経ったという実感がありません。それは、充実していたことの証しでしょうか。活動仲間に恵まれ、お客様とも価値観を共有する同志のように感じられる環境で、やりたいことが次々と現れ、あっと言う間に時が過ぎたようです。もう、若い時のような体力はありませんから、どれだけ動けるか限界は感じますが、知りたいことが山のようにあるので、動ける間はどんどん出かけて行こうと思います。そして、若い人たちの応援をしたいと思います。長い間、ご支援をいただき本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。(春代)
驚異的な円安のなか、コーヒー、カカオが間もなく入って来ます。まだまだコロナの影響で、物流も以前のように円滑ではありませんが、少しは改善の兆しがあります。生産者の暮らしはどうかと言えば、かなりの疲弊が垣間見れて、物流が滞った分、暮らしは大変そうです。シリンゲ協同組合の代表をされていたバドリさんは、高血圧と高血糖で体調が悪く、お連れ合いは、気管支が弱く、息子さんも病気がち、薬を買うのも大変な状況になっています。そのようななか、組合メンバーの女性たちが集まり作業をして、コーヒーを首都カトマンズまで送ってくれました。その分、現金化も早まり、お互いに助かっています。その期待に応えられるように、これからも頑張らねばと思う昨今です。(完二)
新型コロナ流行も3年半となり、今年も各地でイベント再開に悩んでいるようですね。8月初めの横浜の花火大会は開催され大勢の人出だったようですが、同じ県内でもコロナ第7波で急遽中止となったイベントもあるようです。大きなイベントも地域の小さなお祭りも3年開催しないと再度開催するハードルはかなり上がるような気がします。地域のコミュニティや継承してきた文化が変化してしまうようで残念です。(早苗)
7月の野田村訪問では、山葡萄農家の渡辺正敏さんから、満州引き揚げの壮絶な体験を聴かせて頂きました。本を読んだり、春代さんから話を聴いたりしてきましたが、直接聴かせて頂いた言葉はとても重たく、どう受け止め、どう継いでいくのか、その責任をずっしりと感じています。「平和であってほしいんだ」「武器を捨てて、憎しみの連鎖をたちきらなければ」と言われる正敏さんの、心の底からの願いを託されました。「山葡萄の栽培は続けられなくなってしまって、ご縁がなくなってしまうかと思ったけど、こうして会えて、嬉しいねぇ」と言ってくださった時のお顔も忘れられません。お話を聴いた後に見た山葡萄畑は、今までとは全く違った光景に見えました。(百合香)
7月は、私にとって3度目の期末でした。食品から衣類、雑貨まで、全ての商品の数をカウントしていく棚卸の時期でもあります。今年の棚卸の日にはボランティアの学生さんにも来てもらい、商品一つひとつを数えてもらいました。忙しい日ではありましたが、初めて触れる商品たちに「可愛い!可愛い!」と言いながらも、真剣に作業をしてくれてとても助かりました。私はネパリで働き始めてまだまだ3年ですが、データ上の在庫数とカウント数に差異があると、この商品は今年倉庫から久しぶりに動かしたからなぁ…、この商品はあの商品と似ているから何か間違ったか…!?と、少しずつですが原因を推測できるようになりました。少量多品種の商品たちの動きを、この1年少しでも感じられていたかなと思います。毎年あっという間に時が過ぎていきますが、積み重ねていけるように頑張りたいと思います。(萌)
NEPALI BAZARO NEWS LETTER ネパリ・バザーロ通信 8月1日発行号