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暮らすように働く 2021年10月

スタッフ一言

陸前高田で8年前に植樹した椿の実の収穫に行ってきました。お天気に恵まれ青空の下、昨年より大振りの実が赤く色づき、緑濃く輝く葉の中に姫りんごのように美しく映える素敵な椿畑の景色でした。集めた実は自然に弾けるのを待ち、中からこぼれ出た黒褐色の種をよく乾燥させて搾油します。昨年のように陸前高田産「初しぼり」として限定販売しますのでどうぞ楽しみにお待ちください!(春代)

今、ネパールでは、高等教育の受験が始まっています。年々、進学希望が増え、今年は、紅茶農園からは、13人、少数民族キサンからは、10人の新規希望者がいて、多くの子どもたちが目指したコースへの合格通知が届き始めています。更に、昨年、支援できなかった子どもたちが支援を待っている状況です。平均すると、毎年10人ぐらいの子どもたちに奨学金を支給していましたが、今年は、倍の数になっています。使える財源は、毎年同じ位なので、出来るだけ不利な立場に置かれる女子学生を優先し、男子学生は、極力学費のみの支援にするなど、ご家庭の負担も増えますが頑張ってもらって調整をしています。皆さまからの直接、間接のご協力により、このような活動が実現しています。有り難うございます!(完二)

陸前高田へ向かう途上、福島県の飯舘村と浪江町を約3年ぶりに訪問しました。震災後、殺処分を国から求められながらも、寿命を全うするまでと守られてきた希望の牧場(浪江町)の被曝した牛たちは、広い牧場で静かに草を食んでいます。他から引き取った牛も含めて300頭以上いた牛は今200頭あまり。牛の寿命を考えるとあと5年以上私財を費やして育て続けます。これだけの事故を起こしながら原発をやめられない日本。そんな政治を許している国民の質が問われているという牧場主の吉沢さんの言葉は、原発だけでなく様々な問題を想起させます。10年以上が過ぎても何も変わっていない状況にきちんと向き合っていかねばと改めて感じさせられました。(早苗)

私たちの元奨学生ギタ・キサンさんが、病院でテキパキと働く頼もしい姿が、ネパールから動画で届きました!私たちは、ネパールの少数民族の中でも、特に生活が厳しいキサン民族の若者たちを、主に奨学金支援を通してサポートしてきました。ギタさんは医療の道を志し、准看護コースを卒業し、2019年から地元の病院で働いています。医療の仕事に就くのは、キサン史上2人目の快挙でもあります。仕事を始めて約2年たち、着実に経験を積み、成長している様子が伝わってきて感動しました。お姉さんを早くに亡くし、その時出会った看護師の姿を見て、自分も人の役に立ちたいと思ったというギタさん。今度は彼女の姿を見て、子どもたちも夢を描くことでしょう!社会的により弱い立場を強いられている少数民族、そして女性である彼女が自立し働く姿は、差別や偏見による排除のない社会の実現への希望を感じます。社会を変えるのは、日本もネパールも、私たち一人ひとりの生き方だと思います。皆さまのご支援に、心から感謝申し上げます!ありがとうございます!(FBに動画をUPしています。ぜひご覧ください!)(百合香)

最近、石牟礼道子さんが伝えられていた「悶え加勢する」という言葉を知りました。苦しむ人を目の前に、どうすればいいのかと自らも苦しむ。自分の力では救うことが出来ない、と空虚な気持ちに襲われてしまうけれど、共に悶え苦しむだけでも少しは楽になる事もある。そのまま悶え加勢すればいい、と。感染症による政治的・社会的構造の中で苦しくなる社会、10年経ってもとめられない原発、建前と大きく乖離する入管施設の対応、様々な事に対して声をあげているつもりでも、中々変わらない社会に自分はちっぽけだ…と感じてしまうのですが、その苦しみを当事者である方々と、仲間と共有しあう事も一つの方法である事を心にとめておきたいと思います。(萌)

 

陸前高田に植樹した椿から、真っ赤な実をたくさん収穫しました!!

「椿のみち@陸前高田」の見学にいらして頂きました!

「尾張屋@宮城県松島町」訪問しました。

「希望の牧場・ふくしま@福島県浪江町」訪問しました。