カタログ編集後記 2021
2021年春カタログ つなぐつながる vol.19
沖縄県伊江島の反戦平和資料館に昨年11月に伺った時、館長の謝花悦子さんに勧められた本「久米島の戦争」は色々探したものの絶版で入手できませんでした。ところが、取次店の方から1月末に別の出版社から復刊されるというお知らせを頂き早速注文しました。沖縄戦後76年が経ち、戦後というより新たな戦前の気配が漂う中、経験された方たちの殆どが他界された今、貴重な証言集が復刊されたことの意義は大きく、復刊に尽力された「久米島の戦争を記録する会」徳田球美さんと島袋由美子さんの強い危機感を共有しなければと思います。平時と戦時は何が正義かという価値観、思考回路が全く違うこと、1度舵を切ったら止まらず多大な犠牲を払うこと、その中に自分や大切な人々が入るのだということを肝に銘じ、気配を感じたら危機回避に全力を挙げることが大事だとの思いを新たにします。(春代)
今年の東北、特に私たちのお米農家の生産者組合アグリ笹森さんがいらっしゃる岩手では、観測史上一番の大雪でした。大雪が降ると、その年は豊作との言い伝えがありますが、そうであって欲しいです。このカタログが皆様に届く頃は、草刈りも始まります。昨年の反省から早めの実施で少し楽にできないかな、と思います。なかなか感染拡大で国境を越えた活動は制約され厳しい状況下にありますが、今までのネットワークを駆使して活動を継続して行きたいと思います。(完二)
乾物を使った調理はこれまで馴染みがなかったのですが、沖縄から届いた乾燥野菜を使ってみたら、戻し時間も取らず、包丁も要らず、鍋にポイポイっと入れるだけであとは待つだけという簡単さ!おまけに各種野菜の彩り、食感、味わいがしっかりあって、先人の知恵の偉大さに感服しました。被災地支援にも活躍したそうです。非常食として保管するのもいいですね。(早苗)
長年支援しているネパールの養護施設MSCCのアシャさんとシムランさん。路上から救出され天涯孤独の2人は、彼女たちの自立を心から願う多くの方々の温かいご支援と応援の気持ちを受け、看護学校に進学することになりました。今日(2/8)住み慣れたカトマンズから西ネパールのパルパに旅立ちました。どんな気持ちでいるのでしょうか。心からのエールを送ります!そしてネパリ事務所にも、人と会い現場の空気を感じながら学びたい、行動したい、社会とつながりたいという想いをコロナ禍でますます強くした学生さんたちがボランティアにいらしてくださっています。これからの社会を担う彼らと共に、この閉塞感のある社会が希望溢れる社会となるように、今年も1日1日積み重ねていきたいと思います。(百合香)
山口さんの山ぶどうジュースのラベルデザインをお手伝いさせていただきました。16ページの特集も是非ご覧になってください。”たますぽおろぎ”びっくりするほど美味しいという味は皆様にもぜひお試しいただきたいです。鉄分たっぷりで美容にも健康にも良く、贈り物や手土産にも重宝します。これを飲むと翌日身体が軽いとうちの家族にも好評です。(ひろ)
2021年夏カタログ つなぐつながる vol.20
屋我地島の粗塩の魅力にハマっています。チョコレートの新しいアイテム「シーソルト」に入れる塩の粒子を決めるために、普通に細かい方と粗い方の両方で試作してみました。美味しいことは両方とても美味しいので甲乙つけがたく皆の意見が真っ二つに割れました。結局、面白さという点で味にメリハリのでる粗塩に決まりました。その結果には粗塩派はもちろん、普通派も納得でした。粗塩は漬物用と思いこんでいましたが、普通に料理の味付にも、付け塩としても肉、魚、野菜など何にでも合い、サーモンピンクのきれいな色も楽しめます。使い勝手がよく、重宝します。是非お試しください!(春代)
コロナの感染は、ネパール、インドでも急拡大しています。特に、都市部です。そのため、物資の輸送に影響が大きく、遅延は状態化しています。このような時は、社会的に弱い人々は、尚更に大変です。ネパール大地震の被災者支援で、ハンセン病回復者が住むキャンプにも伺う機会があり、以後、定期的な訪問をして来ましたが、暫くは訪問できそうにありません。その後、福島、沖縄のことに関連して、沖縄の愛楽園にも伺うようになり、その知識を深めて来ました。今回は、そのことをお伝えする機会にもなり、人権を守る難しさと大切さに触れることができ、光栄に思っています。(完二)
今号のレシピ「トマトのカレー」は、コットンクラフトのサラダさんをネパールからお呼びした時に作っていただいたカレーを、傍らからメモしたものです。生姜やニンニクがたんまり入っていてちょっと驚くでしょうが、食べやすくて美味しいですよ。「ネパールの家庭料理を思い出す」との評価もいただき、再現度悪くないようです。トマトが旬のこれから、ぜひお試しください。(早苗)
夏カタログ編集の最中、カトマンズ盆地内で感染が再拡大。4/29から行動規制が実施されました。生産者の方々は工房や事務所を閉めています。折しも、ネパール大地震から6年。人々の暮らしはどうなってしまうのだろうと暗澹たる気持ちになっていたところ、瀬戸山玄さんの「きのうの行方」にて「絶望なんて、何の役にも立たないよ」という乙女に励まされました。商品たちからも「そうだ!そうだ!」と声が聴こえてくるようです。(百合香)
今回はネパリのみんなで撮影をしました。賑やかな撮影はとても楽しく、レシピ撮影に使ったカレーもみんなで美味しくいただきました。娘もモデルに挑戦しました。(隣で見ていた息子も興味津々でした)はちみつを食べるシーンでは、撮影が終わってからも、はちみつを離さずに黙々と食べていました。子供はシンプルにそのまま、おやつにも良いです。私は何と言ってもチーズに蜂蜜に黒胡椒。これはやめられません。(ひろ)
毎号毎号、たくさんのお声を掲載させて頂いている「お客様の声」。お一人おひとりの人生を見させて頂いているかのようで、お会いしてみたいな、といつも考えています。掲載の確認をさせて頂くメールやお電話でのやりとりも、いつの間にか私の愉しみとなっていました。いつもありがとうございます!(萌)
カタログ撮影のヒトコマ