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(終了)社会は家族に何を強いてきたか~「満州女塾」「児童虐待」から考える~

私たちは歴史にどう向き合い、どう生きていけばよいのでしょうか。今を生きる仲間と共に、政治や国、社会の在り方について問い続け、意見を交わし合い、誰もが大切にされる未来をつくっていきましょう。

お申し込みはこちらから。クリックしてください。
(お席に限りがございます。お早めにお申し込みください!)

 

■日時:2023年9月23日(土)14:00~16:45 (開場13:30)

■場所:地球市民かながわプラザ(通称あーすぷらざ)1F会議室
横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1(JR本郷台駅より3分)

■参加費:1000円(学生は無料)

■定員:70名/予約優先(お申し込はこちらから。クリックしてください!)

杉山春さん(ルポライター)
「最初の著書『満州女塾』で聞き書きをした、日本の敗戦時の旧満州国で子ども連れで、あるいは妊娠しながら逃避行をした人たちの苦しさと、虐待死を起こしてしまうほど追い詰められた人々の苦しさが重なるのではないかという思いは、当初からもっていた。そのことを思い切って話すと、『よくわかる』と聞いてくださる人たちがいた」 (『児童虐待から考える』より)

過去に目を向け、今を見つめ、共に生きる仲間と政治や社会について語り合いたい。そして未来に向かって歩く拠り所のありかを共に探りたい。

プロフィール
雑誌記者を経て現在、フリーのルポライター。『ネグレクト 育児放棄―真奈ちゃんはなぜ死んだか』(小学館文庫)で第11回小学館ノンフィクション大賞を受賞。著書は他に『ルポ 虐待 大阪二児置き去り死事件』『家族幻想 「ひきこもり」から問う』(以上ちくま新書)、『満州女塾』(新潮社)、『自死は、向き合える』(岩波ブックレット)、『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』(朝日新書)など。

土屋春代(ネパリ・バザーロ創立)
満蒙開拓団について調べ、読んだ本の一冊が『満州女塾』です。開拓団について語られる時、大きな歴史的観点や男性の視点で書かれたものが多く、開拓団の中の女性たちの気持ち、内面を女性自身が語ったものはとても少なく、「未知の大陸へ旅立った花嫁達の夢と挫折・・・」という帯の言葉に強くひかれました。五族協和を謳いながら、一滴も異民族の血を入れまいと日本から送り込まれた花嫁候補達。開拓団の若者の妻となるべく集められたと知らずに渡満した若い女性たち。ソ連侵攻による決死の逃避行は母となった彼女たちを追い詰め、置き去りや子殺しにつながりました。
著者の杉山春さんとはたまたま5年前にお会いしたことがありました。生きづらさを抱える状況にある子どもや若者達に寄り添う大阪のNPOの雑誌製作に立ち会い、児童虐待や家庭崩壊を追うルポルタージュ作家としての杉山さんに出会いました。その杉山さんの最初の著書が「満州女塾」だったことを知り、意外に思いましたが、近著の「児童虐待から考える・社会は家族に何を強いてきたか」を読んだ時、満州に嫁がされ辛酸をなめた女性たちの境遇の理不尽さと現代の家族を苦しめている構造、追い詰められている子ども達はつながっているのだと知りました。満州から逃げる時、なぜ、母親たちは子どもを殺さねばならなかったのか、死を願ったのか、今、押しつけられている家族観、母親像に必死に合わせようとし、合わせきれない時、人はどこに逃げるのでしょう・・・

日時:
2023/09/23 14:00 〜16:45
会場:
地球市民かながわプラザ1F大会議室
神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
交通アクセス:
JR本郷台駅より徒歩3分