(終了)病み棄ての戻り道
終了いたしました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。下部に当日の写真をUPしちます。ご覧ください。
私たちは歴史にどう向き合い、どう生きていけばよいのでしょうか。今を生きる仲間と共に、政治や国、社会の在り方について問い続け、意見を交わし合い、誰もが大切にされる未来をつくっていきましょう。
つなぐつながる学びの会4回目、沖縄から、伊波敏男さんをお招きいたします。
伊波敏男さんを沖縄からお招きしての「病み棄ての戻り道」。3月16日(土)、無事に終了しました。
南は沖縄、北は岩手から、そして最年少は6歳!小学生、中学生もご参加くださり、まるで朗読劇のような伊波さんの一人語りに、会場は引き込まれました。
伊波さんは、今回の横浜での講演を「集大成」と位置づけ、臨んでくださいました。一言、一言に重みがあり、絶望的な環境にありながらも、人を信じる心で出会いに恵まれ、前を向いて生きてこられたことが伝わってきました。
伊波さんの力強さ、やさしさに感動すればするほど、差別、偏見がどれほどの人の人生を壊してきてしまったのか、私たちの心に強く、深く刻まれました。
最後に、ご両親がハンセン病の回復者でいらっしゃる奥間さんが、ご自身のことを語ってくださいました。ご家族の立場からのご経験から、差別の根深さがより切実に伝わってきました。
それを許してきたのは、私たちの「無関心」。伊波さんから私たちへのメッセージを、皆さまと共有したいと思います。
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皆さんは、今、「ハンセン病問題」の扉の前に立っています。
私の話は、伊波敏男ひとりの人生の話にすぎません。
明治以来わが国のハンセン病患者数は、約57,000人と言われています。
家族も含めると、その関係者数は、数十万人を超すと思われます。
これらの人たちのそれぞれが、社会から排除され、絶望、別れと悲しみ、そして、涙がありました。
わが国の「ハンセン病問題」は、日本版アウシュビッツです。
人権問題の総合デパートとも言われています。
もう二度と、同じ過ちを繰り返してはなりません。
さあ、扉の中に入ってください。
あなた達は、今から、新しい語り部です。
そして、皆さんが、社会的ハンディキャップを持つ人たちに寄り添える人を、ひとりでも多く育て、人間社会に、未来の虹を懸けて下さい。
皆様に、私からのバトンをお渡します
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伊波さんから受け取ったバトンを、一人ひとりの場所で実践して生きていきましょう。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
そして、参加はできなかったけれども、気にかけてくださった皆さま、共にバトンを受け取ってください!伊波さんのご著書、ぜひ読まれてください。
「花に逢はん」 NHK出版
「ハンセン病を生きて」 岩波ジュニア新書
「ニライカナイへの往路」沖縄タイムス社 ←新刊です!
- 日時:
- 2024/03/16 14:00 〜16:45
- 会場:
- 地球市民かながわプラザ1F大会議室
神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1 - 交通アクセス:
- JR本郷台駅より徒歩3分