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(終了)『河野村開拓団』と祖父と私

国策であった”満蒙開拓団”とは何だったのでしょうか。私たちは歴史にどう向き合い、どう生きていけばよいのでしょうか。今を生きる仲間と共に、政治や国、社会の在り方について問い続け、意見を交わし合い、誰もが大切にされる未来をつくっていきましょう。

■日時:2023年6月17日(土)14:00~16:45 (開場13:30)

■場所:地球市民かながわプラザ(通称あーすぷらざ)1F会議室
横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1(JR本郷台駅より3分)

■参加費:1000円(学生は無料)

■定員:70名/予約優先

胡桃澤伸さん

「ネバリ・バザーロ」を知り、フェアトレードとは何なのかの実例を見た時、頭に浮かんだのは「満州」だった。1932年に日本が中国を侵略して作ったニセの国。そこで行われたのはフェアでないトレード-力による不公平な交換だった。
私が生まれた河野村は長野県にあり、当時の国策に従って「満州」に分村を作り、村民を送った。「開拓」が名目だったが、実際は現地の人々から安い値段で強制的に土地と家を奪って移り住んだ。フェアでないトレードだ。その結果、1945年の敗戦で分村民は行き場を失って集団死し、村長だった私の祖父は責任を感じて翌年に自殺した。
フェアトレードが侵略の真逆であると知りうれしかったが、胸が裂けるほど悲しかった。あの当時どうして河野村と祖父にフェアトレードの考えがなかったのか。失われた命を思い、共に生きる未来のために何をしたらいいのか。それを考える機会を私も作ってみたい。

プロフィール
1966年長野県生まれ。祖父の胡桃澤盛は村長として、植民地満州に村民を送り、分村を作った。その結末とその後を記録したドキュメンタリー『第32回 決壊 ~祖父が見た満州の夢~』が2018年に全国放送された。その様子は、番組を手掛けた手塚孝典ディレクターの著書「幻の村―哀史・満蒙開拓」(早稲田新書)に詳しく書かれている。
職業は精神科医、劇作家。「くるみざわしん」の筆名で劇作を行い、『同郷同年』が「日本の劇」戯曲賞2016と第25回OMS戯曲賞大賞、『忠臣蔵・破 エートス/死』が2019年文化庁芸術祭新人賞を受賞。共著に『中井久夫講演録 統合失調症の過去・現在・未来』、近著に『くるみざわしん 精神医療連作戯曲 精神病院つばき荘/ひなの砦 ほか3篇』(いずれもラグーナ出版)がある。

日時:
2023/06/17 14:00 〜16:45
会場:
地球市民かながわプラザ1F大会議室
横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
交通アクセス:
JR本郷台駅より3分