人と共に生きる服
人と共に生きる服
ネパールは大自然に恵まれ、国民の 8割が農業に従事する農業国です。私 たちは、服を農産物のひとつととらえ、 奥地の村々の素材をいかした服作りを 行っています。 服作りは、原料となる綿や麻などを 栽培する農家の収入となり、糸紡ぎ、 染め、織り、裁断、縫製やボタンなど 付属品の製造に関わる人まで、幅広く 大勢の人の雇用を生み出し、生活の向 上につながります。手編みや手刺繍な ど家でできる手仕事も多く、家事や育 児、頻発するストライキなどで家を出 られない女性が仕事を得るチャンスに なります。またネパールは停電が多い ので、足踏みミシンや手織り機など電 気がなくても使える道具を主に使用し ています。 さらに、一人が一着を縫い上げるこ とにより、技術を身につけることがき、 仕上がった時の喜び、仕事に対する誇 りが生まれます。作り手のことを大切 に想って生み出された服は、身にまと うと私たち自身もとても大切にされて いるような気持ちになります。ぜひ、 身にまとってみてください。