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LISAチョコレートができました! tsuna14 2019w

LISAチョコレートができました!

チョコレートは全部で5種類!

環境に配慮した農法で栽培されたカカオと、
沖縄伝統の七ツ釜製法の黒糖で作るチョコレート。

マイルド(カカオ70%)
インド産カカオと、沖縄県産の黒糖・粗糖のみを使用。ピュアでまろやかな味わいは、子どもたちにも大人気!

ビター(カカオ80%)
インド産カカオと、沖縄県産の黒糖・粗糖のみを使用。苦味はマイルド。カカオの美味しさを満喫できるバランスの良い高カカオです。

コーヒー(カカオ66%)
インド産カカオと、沖縄県産の黒糖・粗糖に、ネパール産のコーヒーを加えました。コーヒーとカカオのほろ苦さと黒糖の甘みが絶妙なバランス。コーヒーの風味が口中に広がります。

シナモン&ジンジャー(カカオ68%)
インド産カカオ、沖縄県産の黒糖・粗糖に、ネパール産のシナモン、カルダモン、ジンジャーを加えました。甘くてスパイシーなシナモン、ピリッと効いたジンジャーとカカオの豊かなハーモニー。

マイルド≪寄付つき≫(カカオ70%)
インド産カカオと、沖縄県産の黒糖・粗糖のみを使用。マイルドな味わいと、ジンベイザメの紅型は子どもたちにも大人気!このチョコレートをご購入頂くと、代金のうち500 円を「球美(くみ)の里」に寄付します。福島原発事故による放射能汚染地域に住むこどもたちの保養支援につながります。

LISAチョコレート

原料は、カカオと黒糖。

“LISA”とは、“Low Input Sustainable Agriculture(低投入持続型農業)”という、農薬や化学肥料をできるだけ使わず、自然や環境と調和のとれた持続可能な農業で発展を目指すというものです。大地や水などの環境、そして作る人と食べる人の健康と暮らしを守る“LISA”は、私たちがこれまでネパールや東北で目指してきたことと一致します。そこで、チョコレート製品の総称をLISA(リサ)チョコレートにしました。 環境に配慮した農法で栽培されたカカオと、沖縄伝統の七ツ釜製法の黒糖で作る、シンプルでピュアなチョコレートです。

陸前高田でのチョコレート作り

『椿のみち』が『椿油&チョコレート工房』として生まれ変わりました!

沖縄でチョコレートづくりもスタートする予定でしたが、まずは『椿のみち』で作り始めることになりました。3.11 の大津波で壊滅的被害を受けた陸前高田で復興支援として伝統的な椿油をつくる製油所を開設しようとした時、全国のたくさんの方たちがご支援くださって実現した工房です。

その工房は、陸前高田の復興の一端を担いつつ、沖縄、福島、インド、ネパールにもつながり新たな役割を担うことになりました。スタッフたちはチョコレートづくりの経験を積み、技術を磨き、知識を蓄え、沖縄でチョコレートづくりの環境が整った時、いつでもサポートできるようにしたいと、懸命に取り組んでいます。

Slow Small Sustainable

ゆっくり、小さく、続けること

カカオニブを長~い長い時間をかけて細かく細かく磨り潰し、黒糖と混ぜて練上げます。今後、志を同じくする仲間と共にチョコレートづくりに取り組めるように、小資本、小規模でできる設備と製造法を模索しました。さらに、細やかな配慮と、たくさんの手間、時間を惜しまず作っているので、まだ僅かな数しか作ることができません。これから、製造数を少しずつ上げられるように、スタッフ皆で力を合わせて頑張っていきます。どうか、あたたかく見守って頂けましたら嬉しく思います。

寄付つきのチョコレート。
こどもたちの未来を共に守りましょう。

NPO法人沖縄・球美の里

文・土屋春代

3・11 の東日本大震災によって福島第一原発で事故が発生し、大量の放射能が環境に放出されました。旧ソ連のチェルノブイリ事故と並ぶレベル7の深刻な事故の影響は計り知れません。チェルノブイリ事故の被災者救援活動を続けた経験に基づき、子どもたちを汚染から少しでも守り健康被害を減らすためには保養が必要と知る有志により球美の里は設立されました。賛同する企業や団体、個人の寄付によって運営が続けられています。保養は福島県や周辺地域に住み続け、放射能の影響を大人以上に強く受ける子どもたちにとって欠かせません。汚染されていない地域で短期間でも生活し、汚染されていない食品をとり、思いっきり外遊びをすることで免疫機能が改善します。気にかけてくれる人々や動植物と触れ合うことでストレスから解放され精神も安定します。チェルノブイリ原発事故では30 年以上経った現在も保養は続けられています。通年で保養を受け入れている球美の里は貴重な施設です。

いまだ原子力緊急事態宣言下であるにもかかわらず、事故のことが風化しつつある今、民間の寄付が主な収入源である球美の里の運営はどんどん厳しさが増していくと案じられます。子どもたちを守るのは大人世代の責任です。できることを少しでも続けましょう。このカカオプロジェクトの売上の一部は球美の里に寄付されます。 球美の里が沖縄戦で過酷な運命を強要された沖縄、久米島にあることも象徴的です。沖縄、福島、深く知ることで様々な問題が見えてきます。

球美の里 http://www.kuminosato.com

(つなぐつなが 2019冬vol.14より)