椿油【ツバキ油とツバキ葉エキス　岩手県陸前高田市】

陸前高田市の広田半島は温暖な気候で、昔から椿の木が多く茂っていました。今回の津波で、防砂林としての松は流されてしまった中、椿はしっかりと根を張っている為、耐え残っていたそうです。椿は油を搾って販売できるだけでなく、海岸に植えれば防風・防潮にも役立ちます。そして、観光資源としても美しい花を咲かせます。「地元にあるもので産業を起こしたい」「椿の里にしたい」という共通の想いで陸前高田の方々と一緒に一歩を踏み出すことができました。

椿油の原料は、国産藪椿の実100％使用です。現在は気仙地域の椿の実だけでは量が足りず、利島など伊豆諸島の産地にご提供をいただいています。少しずつ気仙椿の割合を増やせるよう、2013年5月25日、26日に植樹ツアーを企画し、全国各地から集まった 50名を超えるメンバーで、 81本の椿の苗を植樹しました。植樹しても実がたくさん採れるまで 20年近くかかります。それまで大事に育てなければなりません。製油工房「椿のみち」の女性たちが水やりなどこまめに世話をし、一本一本丁寧に観ながら、専門家のアドバイスに従い育てています。

みんなの想いが伝わったのか、環境の違う土地で必死に生きようとしていた椿の苗も新芽が出てきて、何とか根付いたようです。これからも様子を見守っていきます。

≪生しぼり椿油のこだわりの製造工程≫

大変な手間と時間がかかりますが、殻を取り除くことによって、ピュアでやさしい味になります。また、外側からは分からない内部のダメージも丁寧に取り除いています。非常に品質が高く、安心して召し上がって頂けます。椿油の優れた特性を最大限にいかすため、手間ひまかけて丁寧に搾った逸品です。

①藪椿は秋に結実し外皮がはじける と中に6～9個の実があります。

②実を一つひとつ手で 拾い集めます。

③選別をして、よく水洗いし、 充分乾燥させます。

④機械で実を粉砕した後、手作 業で一つひとつ殻を取り除き つつ、さらに選別をします。

⑤選別された、きれいな実。 この部分だけを搾ります。

⑥非加熱で搾るから成分そのまま。 時間をかけて優しく搾りました。

≪オレイン酸を豊富に含む椿油≫

人の皮脂は、 40 ％以上がオレイン酸です。椿油の80％以上は、そのオレイン酸という油からできています。椿油と人の皮脂は、とても近い成分なのです。

★お肌に良い理由

オレイン酸は、肌を弱酸性に保ち、雑菌の 繁殖をおさえ清潔に保ちます。人の皮脂 の成分に近いので、刺激が少なく、肌にすっ となじんで浸透し、乾燥から守ります。しっ とり、もっちりが続きます。洗顔後の保湿 に、化粧下地に、リップや爪、全身のケアに。 クレンジングにも使える万能オイルです。

★髪に良い理由

きれいな花は良い土壌に咲くように、髪に とっても地肌が良い状態であることが大切 です。良い状態とは、清潔で、潤っている こと。乾燥は大敵です。オレイン酸は、地 肌を清潔に保ち、乾燥から守ります。さ らに不乾性油で蒸発しないオレイン酸は、 毛髪に塗ることによって、傷んだキューティ クルを落ち着かせて、内部の水分を閉じ込 め、潤いと艶をキープします。

★食べて良い理由

オレイン酸は、血液中の悪玉コレステロール を除いて、動脈硬化や心臓病、高血圧を 予防し、胃酸の分泌を調整するともいわれ ています。胸やけや胃もたれが心配な方、 健康を気遣う方におすすめです。腸の動 きを活性化し、便秘の予防や改善にきく ともいわれています。さらにオレイン酸は 熱に強く、酸化しにくい性質を持っていま す。劣化しにくいので、最後の一滴まで安 心してお使い頂けます。