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暮らすように働く 2023年2月

スタッフ一言

がどんどんたまります。本箱を買っては溢れ、買っては溢れてしまいます。しかも探しにくい。そこで、ジャンルごとに整理しました。沖縄戦、特攻隊・戦争・近現代史、沖縄問題、満蒙開拓団&青少年義勇軍、ハンセン病、在日外国人、福島原発事故、他いくつかのグループに。見やすくなった!と喜んでいると後ろから「よく集めたね!」と、家人のひと言。「集めた?読んだのです!」と私。でも、もう一周、二周読まないと理解には至りません。良書はスルメと同じ?読めば読むほど面白くなります。(春代)

々のネパールから1ケ月が経ち、その時に約束して来たことへの実現に向けて追われる毎日を過ごしています。コロナ禍では、より立場の厳しいご家庭では、女性が被害者になるケースが目立ち、現実に見聞きもしました。そうでなくても女性への差別、暴力は多いと、コロナ禍で亡くなられた牧師のラムチャンドラさんから聞いていました。その一つひとつに向き合い、問題を解決に挑戦して行きたいと思っている矢先、買い物からの帰り道、暗闇で転び、両手を怪我して、挙げ句に骨折までしてしまいました。慎重さが足りない自分を反省しています。早く治して、課題に挑戦して参ります!(完二)

「ソ連兵へ差し出された娘たち(平井美帆・著)」を読みました。敗戦時に中国に取り残された開拓団が、自分たちを守るためだと未婚の女性たちをソ連兵の「接待」に送り出した事実を丁寧に調べたノンフィクションです。衝撃的な痛ましい事実ですが、無事に日本に戻った「接待」責任者の男性が、「接待」を強いた女性に対し穢れた存在と蔑むばかりか、「ソ連兵のケツを追っていた」とからかったという根深い女性差別と無神経さには何より怒りを覚えました。その差別意識は決して今は消え去った過去のことではないでしょう。この悲惨な事実を第三者が「非常時だから」と語ったことに対し、「非常時だからしかたがないのであれば、非常時ならばまた同じようなことが起こるということ。つまりはその事実を肯定しているということだ」という一文は、様々な問題にも共通し、忘れず胸に刻んでおかなければと思いました。(早苗)

『原発を並べて自衛戦争はできない』と書いたプラカードを首から下げて、いつも一人デモをされていらっしゃる元原発技術者の小倉志郎さん。昨年11月、JR横浜駅構内でプラカードを外すように駅員に求められたそうです。昨年7月、「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失である―大飯原発運転差止請求判決の要旨から」と書かれたTシャツを着て、原発事故の避難者関連訴訟の傍聴のために福島地裁にいた松本徳子さんは、メッセージ性があるので脱ぐように職員に求められたそうです。松本さんは福島県郡山市から自主避難されました。先月のこと。私は久しぶりに帰省し、空港に向かうバスの中で、母と過ごす残り僅かな時間を惜しんで話をしていました。「緊急の時以外、お話しはお控えください」。静かな車内にアナウンスが響き、ドキっとしました。緊急の時って・・・?これって、本当にコロナ対策ですか・・・?声をあげる権利を、私たちはこの3年間自ら差し出しているように、私は思えてなりません。もうやめませんか。私たちの声を取り戻しませんか。戦争が始まって、「あの時は仕方なかった。声をあげられなかった」と、後悔する前に。(百合香)

性婚や選択的夫婦別姓がまだまだ認められない社会にうんざりしています。それらの法律が通ったところで、これまでの日常が脅かされ、悪影響が及ぶ人はきっといないはずです。ただ、好きな人が誰であるかで社会から抑圧され続けてきた人々、姓の選択を強制されていると感じる人々が自由になり、本来の自らの人生を歩めるような基本的な人権がやっと手に入るだけのことだと思います。「日本の伝統的な家族観が壊れる」と言う層もいますが、家族の形を、なぜ国家に、政治に決められないといけないのでしょうか。国家のもではなく、家族それぞれのものです。「性的マイノリティへの理解を深めましょう」という言葉も、私の中ではとても落ち着きません。もちろん差別やヘイトクライムは絶対的に許せるものではありませんが、ただ好きな人と生きるために、“社会から理解してもらう”という言葉がそぐわない気がします。そういった大切な法案が、数の論理である国会内で話し合われていることも忘れてはいけないことだと思います。(萌)