暮らすように働く 2020年8月
スタッフひとこと
今年の2月末に出た「ふくしま原発作業員日誌」を読んでいます。東京新聞に連載されていた収束・廃炉作業を行う作業員の視点から見た原発事故後の記録です。現場のことを語りたがらない(語ってはいけない)作業員たちに寄り添い、信頼関係を築いてきた片山夏子記者だからこそ聞くことができた本音が綴られています。梅雨も明け、暑さ本番のこの頃、マスクをつけての外出は厳しく感じます。熱中症になるから不必要な時はマスクを外すように注意喚起されます。一方、コロナ禍にあっても休めない廃炉作業に従事する人たちの環境はどうでしょう。エアコンなどない現場。風を通さない防護服と全面マスク。毎年熱中症で何人も倒れるそうですが、熱中症だと報告すれば所属会社が管理責任を追及され仕事がこなくなるので申告しない人が多いとか。長く仕事をするために被曝線量を過少申告していることはよく知られています。コロナ感染者が急増しても政府に国民を守る熱意と真剣さを感じません。人命があまりに軽く扱われ、あらゆるところで棄民政策が進んでいます。自己防衛を強要されるから自己責任論が強まります。抵抗せねば!(春代)
恐れていたコロナ感染が拡大の兆候。沖縄の離島からも、この状況下、遠慮して欲しいと連絡が。それもそのはず、緊急事態宣言を出してから、医療的には何の対策もとられていない現状なのだから当然の結果。日本の技術大国イメージはどこに行ってしまったのか、そして、敗戦を招いた経緯も、間違っている、と知りつつ変更をぜずに突き進んだことと、どこか一致すると強く感じる昨今です。技術と見識がありながら、それが働かない、私たちの負の部分はそこにあるのかもしれない。それは多くの人々を犠牲にする、けっして国民主権として機能していない。コロナ感染の処置とともに、この面も民主的になって欲しいですね。ネパールも、なかなか感染が落ち着かないでいますが、養護施設の子どもたちは元気にしています。奨学生たちも、この状況を見守もることができています。皆様の日頃の応援の結果です。感謝です。(完二)
ネパリのジンジャーエールマサラを知るまでは、ジンジャーエールといえば市販の、ジンジャーの所以がわからないような、ちょっと甘味が少ないだけの炭酸飲料としか認識していませんでした。ネパリのスパイスでジンジャーエールを飲んでみたら、ガツンと生姜‼ ネパリの濃厚なはちみつとのベストマッチで、夏の疲れが一気に吹き飛びます。…そんなわけで、皆様からのご注文に「ジンジャーエールマサラ」があると、棚から商品を取り出しながら、「あ~、ジンジャーエール飲みたいっ!!」とその都度つぶやいて、あののどごしを妄想している私です…。(早苗)
ネパールからようやく届いた春摘み紅茶は、爽やかでと~~っても美味しかったです!ヒマラヤの春の味、最高の美味しさで、感動でした!ネパールから届いたどの商品も、可愛くて可愛くて。生産者の方々のお顔が浮かびました。「大変な中作ってくれたんだなぁ」「収入が入って少しほっとしているかなぁ」「でもまだまだ先は不安だよなぁ」…色々な想いが巡りました。商品のバトンを受けて、今度は私たちが頑張らないと!気合も入りました。世界中でロックダウンが起こり、人の行き来が止められ、国際輸送が麻痺し、これまで当たり前だったことが、あっという間に根底から覆されました。日本に生きる私たちは、1次産業をもっと大事にして、この国に生きる人々の“食”と“職”を守り、自給率を高めることが命を守ることと痛感しました。しかし、それと同時に、人間が作った国境線で隔てられた他の国々で暮らす人々と、私たちは無関係ではありません。同じ地球に、同じ時代に生きています。彼らが抱える問題は、私たちの問題でもあり、共に解決していかなければなりません。どんな状況であっても、彼らの痛みを想像し、共にと願う気持ちは、足元の社会が豊かになる道しるべでもあると思います。(百合香)
保育園生の頃は母の音楽の趣味の影響もあり、ローリングストーンズやフーファイターズなど、「ザ・ロック」な音楽を聴きながら通園していたのですが、現在は「切腹ピストルズ」という和楽器パンクロックバンドにはまっています。「日本を江戸にせよ!」を合言葉に、野良着をまといながらなかなかハードなパンクロックを和楽器で演奏している彼らなのですが、東日本大震災の大停電をきっかけに、電気を使わなくても演奏ができる和楽器にシフト。そんな彼ら、福島原発手前20キロの山道で、「放射能ばかやろー!」と叫びながら演奏をしたのが初公演だったそうです。それからメンバーや活動拠点を増やし、近代化前の日本を取り戻そうと声をあげ、音楽を奏でています。彼らは音楽で、ネパリは商品で、他にも映画やファッションやお笑いを通して、様々なフィールドで未来のために社会を動かす人々がいることは、より多くの人を巻き込める力があり、希望です。そんなことを思いながら彼らの新曲、「日本列島やり直し音頭二〇二〇」を聴く日々であります。ぜひ皆さまも、彼らの音楽を一度お聴きください!(萌)